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回答先: 【ラス】プーチンは、ファティマの預言解釈からは恐らくローマ法王暗殺未遂事件にも一枚噛んでます。 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 6 月 24 日 12:08:42:
ロシアではソ連時代にKGB(国家保安委員会)要員であったことは勲章みたいなもので、政財界、実業界のリーダーなど、KGBとかかわりのなかった人物は極めて少数なのではなかろうか。何しろ、元KGB長官だったプリマコフ首相が、病気で入退院を繰り返しているエリツィン大統領に代わって事実上、ロシアの政治、外交を取り仕切っているのだから、KGB歴は「水戸黄門の印篭」のようなものなのだ。
ソ連時代に宗教はアヘンだとして、徹底的に弾圧されたロシア正教の最高指導者アレクシー2世=現在総主教=が、KGB要員だったとあれば、ことは重大だ。
持ちつ持たれつの関係
アレクシー総主教はエリツィン大統領の側近格で、国の重要行事には必ず参画しており、TVでも馴染み深い存在である。ということは、ロシア正教信徒から敬愛されているわけで、エリツィンとしてはアレクシーを奉ることによって、それなりの御利益を得ており、いうなれば両者は持ちつ持たれつの関係になると言えよう。
そのアレクシー総主教がこともあろうにロシア正教の敵KGBのスパイだった。つまり悪魔に奉仕していたという説は一体どこから出てきたのか。出どころは旧ソ連に属していた現在の「エストニア共和国」の首都タリンに保管されていたKGB記録文書で、そこに総主教が「ドロズドフ」というコードネームで、一九五八年にKGBにリクルートされ、活発に活動していたことが記録されているのである。
ロシア国内では、マイナーな週刊誌「ノヴァヤ・ガゼータ」がエストニアでの“発見”を報道しているだけで、マスコミは黙秘を決め込んでいる。ところが、英有力紙ザ・ガーディアンはつい最近、「ロシア総主教はKGBのスパイだった」という大見出しで、タリン駐在のJ・ミーク特派員の取材記事をプレイアップし、注目を呼んでいる。
ガーディアン報道の要旨次の通り。
コードネームは「ドロズドフ」
●KGB文書は分厚いもので、タイトルは「トップ・シークレット、EKZNO.2、シリーズK」で、百二十五ページには「一九五八年にロシア正教の青年司教をドロズドフのコードネームでリクルートした」と記されている。
●コードネームだけで本名は記されていないが、アレクシーと共通する点は、ドロズドフは一九二九年にタリアンで生まれ、ロシア語、エストニア語を話し、神学博士号を持ち一九五八年にエストニアで司祭をしていたという点だ。
●ドロズドフは教会の動向に関する情報提供者として評価され、三十二歳の若さでタリンの司教に任命されている。
●文書には、ドロズドフは愛国心からKGB要員となったと記され、情報は秘密の場所でKGB担当官に会って渡したり、時にはKGB担当官の尋問に答えていた。ロシア正教本部は「エストニア文書はニセものだ」と決め付けているが、アレクシー自身は一切のコメントを拒否している。
なお、ソ連時代に国の干渉に反対して投獄されていたグレブ神父は「KGBに協力したことは重大な罪だ」と断じている。
(3月29日掲載)