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回答先: 「北京原人の発見者」「オカルト進化論者」ティヤール・ド・シャルダンとはA 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 5 月 16 日 20:50:54:
★テレビ東京はメソニックビルの大家が経営するビルに入居している。エヴァがカバラやメイソンの象徴に満ちているのもむべなる哉。
21.9 精神圏
ゲンドウにとっての「人類補完計画」とは、人々の心の空白の部分、喪失した部分を、全ての心を一つにして、互いに埋めあわすことで全てを初まりに戻すことらしいのですが、
「違う。虚無へ帰るわけではない。全てを始まりに戻すに過ぎない。この世界に失なわれている母へと帰るだけだ。全ての心が一つとなり、永遠の安らぎを得る。ただそれだけのことに過ぎない。」
人類の進化の次のステップで、地球上の人々の心が相互に結びあい、地球を覆う意識のネットワーク「精神圏(ヌースフィア)」が生まれる、と考えていた思想家がいます。
彼はティヤール・ド・シャルダンと言う名のカトリックの神父で、イエズス会に身を置く修道士でありながら、ダーウィンの進化論に共鳴し、アフリカや中国で人類の祖先の化石の発掘を行う一方で、進化論とキリスト教神学を結びつけるために多数の論文を書いた人物でもあります。
彼は、進化の過程はある程度は断続的に進むが、どこか一点で質的な飛躍が生じ、無生物から生物が誕生したこと、動物から意識をもった人間が誕生したことなど、進化過程のエポックメーキングな出来事はこの種の質的な飛躍によって生じる、と考えていました。
そして、次に来るべき進化の飛躍は、人々の意識が相互に結びつきながら広がり、最終的には地球全体を覆い、「鉱物圏」「植物圏」の次の第三の生態圏として「精神圏(ヌースフィア)」が誕生するであろう、と主張しました。
彼によると、植物に比べて動物の特徴は知覚や刺激に対する反応、思考やコミュニケーションという能力を持っていることで、この能力は人間の脳で極限に達している。この思考やコミュニケーション能力という方向へさらに進化を進めていくならば、次のステップとして、人々の間のコミュニケーションやネットワークがますます緊密なものになっていき、ネットワークでつながった人々は一つの巨大な知性を形成しはじめ、精神的なレベルでの「個」という概念は薄まっていくことになる。そして、そのようなネットワークが地球を覆うとき、地球自体が「精神圏」と呼ばれる集合的な知性で包まれる。そして、地球をおおった「精神圏」は宇宙全体へと歩を進め、究極的には宇宙を知性で満す。その時、宇宙そのものが神として受肉し、「宇宙キリスト」として神の被造物が完成に至る、という壮大な宇宙進化論を展開しました。
この、人類の意識が相互に結びつけられ、一個の巨大な精神として地球を包む「精神圏(ヌースフィア)」が生まれる、という考え方は、ゲンドウの言う「人類補完計画」に底流が通じているように思います。
私はむしろ、現在のインターネットに代表されるコンピュータを媒介にした情報ネットワークが「精神圏」を生みだすと考えています。
http://salmosa.kaist.ac.kr/~seung/Evangelion/eva-21.html