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回答先: 「北京原人の発見者」「オカルト進化論者」ティヤール・ド・シャルダンとは。 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 5 月 16 日 20:21:54:
2.宇宙を始めとする進化
今回のレポート(ジュリアン・ハクスリーの『二つの文化と教育』に対するもの)を出した人の中には、“進化”の概念に対して反発を覚えている人が多かった。これは日本語の”進化”と英語の“evolution”との間にあるずれが原因となっているようだ。ここでは”進化”を、evolutionの訳語である“発展”や“展開”という意味でとらえて考えてみよう。
※ジュリアン・ハックスリーとは、高位の陰謀家でいわゆる新世界秩序を予告した小説である『すばらしい新世界』を著した英國の小説家オルダス・ハックスリーの兄で、生物学者・遺伝学者として、優生学に基づく選民思想を推進したアブナイ人物。オルダス・ジュリアンの両兄弟はティヤールの友人であった。
ジュリアン・ハクスリーは“全宇宙は進化の過程にある”と述べ、またその進化には三つの相(無機的進化、有機的進化、人間的進化)があり、ともに前の段階を土台にして展開していくと言う。このような考えは非常に正しいと思う。
※これは「人類は神になることができる」というフリーメイソンが信奉する「理神論」と思想的なベースを同じくしている。
この文章が書かれた1960年にこれだけ科学的に考えていた人は少なく、驚嘆すべきものであろう。進化を実際に見ていく場合は宇宙の始まりから見ていく必要がある。しかし、ジュリアン・ハクスリーの時代には宇宙のことはまだよくわかっていなかったので、彼の進化に対する見解は、地球上における進化の話から始まっている。我々は宇宙の始まりである150億年前から見ていくことにする。
宇宙の進化
宇宙は150億年前にBigBangによって生まれ、その後100億年以上たった46億年前に地球が誕生したと言われている。実はその100億年が壮大な進化の過程である。もともとは水素とヘリウムだけで構成されていた宇宙に原始的な天体や銀河が生まれ、そのなかで星の生死(例えば超新星爆発)が繰り返されて様々な元素が作り出された。それらの元素がなければ地球は誕生しえなかった。『2001年宇宙の旅』の作者、アーサー・C・クラークは“我々はStar Childである”と言っていたが、まさにそのとおりである。私たちの体はもともとは星の一部だったのだ。
46億年ほど前に地球ができた頃の地表はマグマオーシャンで覆われていた。そのため最初の10億年ほどは無機的な進化のみが進行していた。35億年前には最初の生命が誕生し、この時期において初めて有機的進化がはじまった。20億年前までには嫌気性バクテリアが生まれ、また26億年前には初めて光合成をする生物が生まれた。20億年前には真核生物が誕生した。しかし、プリゴジンの散逸構造論など物質から生命への進化の理論はいくつかあるにも関わらず、全く無機的なものからどのようにして有機的なものが生まれたのかは、まだわかっていない。
生物の進化(生物学革命)
その後の進化の過程には植物→動物→人間という流れがあり、動物から人間になった(チンパンジーから分かれた)のは約500万年前なのだが、なぜ人間が生まれたのかについてはよくわかっていない。
こうして進化を見てみると、前段階からは想像もつかないようなものが突然発生することがたびたびある。これにはemergence(日本語では創発)という名称がついている。(中には分からないものをemergenceというブラックボックスにつめこんだだけだと悪口をいう人もいるが)。
進化に対する観点
創発と似たような考え方に、フランスのアンリ・ベルクソンという人の唱えた「創造的進化」というものがある。これには今一つはっきりしないところがあるのだが、ベルクソンは進化の過程で何か生命力の根源のようなものが跳ねるようにして新しいものが生まれる(elan vital;生の跳躍)と主張している。しかしこれは何十年も前にはやった理論で、今はすたれている。
進化というものの大きな位置づけを考えた思想家に【ティヤール・ド・シャルダン】がいる。彼はイエズス会の非常に敬虔なカトリックで
※ウソこけ!あまりにも「異端」的なことばっかり言うものだから、バチカンから白眼視され、イエズス会から支那に放逐された。
、進化は神の自己実現であると考えた。進化の全過程を説明するのは複雑化で、人間の進化は意識の複雑化であり、また進化の終着点はオメガポイントで、オメガポイントに達したのが神であるというのが彼の立場である。
※つまり、人間は「進化」すると「神」になる、と言いたいのである。これは繰り返すがフリーメイソンの理神論と同じである。造物主の存在を否定するこの考え方は、所詮はキリスト教はもとより、イスラム、ユダヤの一神教の思想とは相容れないものであった。
さて、ジュリアン・ハクスリーがなぜ進化を中心に取りあげていたかを考えてみる。我々の知識の総体は、断片的知識をつなぎあわせたものであるが、現代の知識の総体はつなぎあわせただけではどうにもならない。そのため知識を統合(integration)することが必要になってくる。今までは宗教がその統合のための視点を提供するという役割を担っていたが、今では宗教による統合はわき道へとそれてしまっている。そこで新しく“進化”という概念を用いることにしたのである。進化という視点を持つことによって、人間の現在の正しい姿と展望が与えられるようになるのだ。
http://tron.is.s.u-tokyo.ac.jp/tachibana/first/03minj/sinka1.html
★ティヤール・ド・シャルダンの「あぶない友人」にはオルダス以外にもこんな奴がいる。
◎シトロエン自動車会社(資金的パトロン)
シトロエン自動車のマークはコンパスと直角定規。
創業者シトロエンはフリーメイソンであった。
◎バードランドラッセル
ケンブリッジ大学教授・思想家・ノーベル賞受賞者。
自由主義的改良主義、斬進的な社会のアカ化とエリート支配をめざすピンク野朗=「フェビアン社会主義者」であった。
◎HGウエルズ
陰謀論者ならおなじみの小説家。世界統一政府を主張した。