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回答先: ネット界初の性病蔓延?アイラブユーウイルスにご用心 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 5 月 05 日 20:40:06:
●「愛らぶゆウイルス」についての共同通信のニュース記事(5月11〜12日ぶん)を紹介します。
●フィリッピンの専門学校生が容疑者として取り沙汰されていますが、ニュース記事から受ける印象では、どうも判然としない。この学生が開発したという「パスワード盗用ソフト」は、誤って発信すると“凶悪なウイルス”に自動変身するものなのか?……(笑) だったら電子メールが行き来する「サイバー空間」は、それ自体で魑魅魍魎[ちみもうりょう]の世界と呼ぶしかないですな(笑)。
●テレビ報道によれば――といっても私がたまたま見たニュースですが――フィリッピンでは「我が国にも世界を震撼させるほどのIT技術を作れる能力がある」などと勘違いして狂喜している向きもいるそうな。 しかし「愛らぶゆウイルス」の“技術的背景”はそれほどユニークなものなのか?……(笑) この男の子をウイルス製造犯だと断定するには、「この学生と友人の卒業生の二人の卒論のプログラムが原型になった可能性が指摘されており」という疑念について、明確な証拠の開示と、論理的な推論による必然性の確認をせねばならないはずですが……。
●ポーランドで開発されたらしい「みえないウイルス」のほうが脅威だと思うのですが……。
なんだか「エイズウイルス」をめぐる軍事開発説と、話が似ているものですから……。
●ペルーでは選挙妨害用のウイルスが出てきました。これ、秋に選挙がある米国で大流行するかも。日本でも似たような手口が現われる可能性大なり、と“予言”しておきますか。
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406 05/11 19:49 ウイルス作成明確にせず 比の専門学校生が会見 外信75 #01
【マニラ11日共同】コンピューターウイルス「I LOVE YOU」への関与が指摘されているフィリピンのコンピューター専門学校の男子学生(23)が十一日、弁護士らとともにマニラで記者会見したが、ウイルスを作成したかどうかは明らかにしなかった。
学生は、姉で八日に家宅捜索を受けたマニラ市パンダカンの女性銀行員(28)と一緒に会見。ウイルスの作者かどうかについては、弁護士が「今は答えられない」と回答。「本人には自分がやったという認識はない」と述べた。
学生はパスワード盗用をテーマとする卒論を書いたことについて「インターネットは教育に資するもので、無料で開放されるべきだ」などと釈明。ウイルス発信源とされる女性銀行員のアパートにコンピューターはなかった、と語った。
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372 05/11 22:04 誤送信の可能性認める 比の専門学校生が会見 LO 外信101#01
【マニラ11日共同=大城公雄】コンピューターウイルス「I LOVE YOU」への関与が指摘されているフィリピンのコンピューター専門学校の男子学生(23)が十一日、姉と弁護士とともにマニラで記者会見し、誤ってパソコン内のウイルスを送信した可能性があることを認めた。
弁護士は、学生がウイルスの作者かどうかについて「今は答えられない」と回答。さらに「本人には自分がやったという認識はない」と述べた。
パソコン内にウイルスが存在して誤って送信した可能性について重ねて質問されると、学生は無言でうなずき、弁護士が「可能性はある」と述べた。
学生の姉の銀行員(28)は、ウイルスの発信源の疑いがあるとして八日にマニラ市パンダカンのアパートの自宅の捜索を受けている。学生は姉たちと同居していたが、そこにパソコンがあったかどうかについては回答を拒否した。
学生はパスワードの盗用をテーマとする卒論を書いたことについて「インターネットは教育に資するもので、無料で開放されるべきだ」などと釈明した。弁護士は、捜査当局から出頭を求める召喚状が届いていないと強調した。
会見で学生はサングラスをかけ口元にはタオルを当てて表情を隠し、終始小声で回答。弁護士が学生のタガログ語を英語に通訳した。
今回のウイルスをめぐっては、この学生と友人の卒業生の二人の卒論のプログラムが原型になった可能性が指摘されており、捜査当局が事情聴取の方針を示している。
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348 05/11 23:35 疑問だらけの灰色会見 ウイルス疑惑の学生 外信114#01
【マニラ11日共同】コンピューターウイルス「I LOVE YOU」の作者かと世界の注目を集めながら、所在不明となっていたマニラの専門学校生(23)が十一日、報道陣の前に姿を見せた。
学生はウイルスを誤送信した可能性は認めたものの、ウイルス作成など核心については明確な否定も肯定もせず、多くの疑問を残したままの゛灰色会見″となった。
会見場の弁護士事務所に現れた学生は、同席した銀行員の姉とともに黒いサングラスをかけて異様な姿。照りつけるテレビカメラの照明に落ち着かない様子で、二人は何度もタオルで口元を覆い隠した。
「それは答えない方がいい」。質問が核心に触れるたびに、二人は弁護士と額を寄せてひそひそ。うつむいたまま、タガログ語で断片的につぶやく学生に代わり、弁護士が「まだ何の罪にも問われていない」と代弁。自分で質問に答えることはほとんどなかった。
「誤ったキーを押してウイルスが送信された可能性は」。たたみかける報道陣に、学生はようやくうなずいたが、サングラスの奥の表情は最後までうかがい知れなかった。
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303 05/12 08:04 卒論でハッカー正当化 ウイルス疑惑の学生 外信03 #01
【マニラ12日共同】パスワードを入手すれば、料金を払わずにもっとインターネットに時間を費やせる―。コンピューターウイルス「I LOVE YOU」の作者の可能
性が指摘されているマニラの専門学校の男子学生(23)は卒論で堂々とハッカー行為を正当化していた。
「トロイの電子メールパスワード送信者」と題する論文で、この学生はプログラムの目的を「(インターネットの)利用者を支援すること」と説明。
その上で「インターネットにわずか数時間接続するだけで、私たちは多額の料金を費やしている」と訴え、「このプログラムが解決する」としている。
また「システムの防御を破って情報を盗み出す仕組み」をプログラムの独自性と自画自賛。社会に与える影響への考えが欠けていることがうかがえる。
学校側は卒論を即座に不合格とし、開発を中止するよう指導した。フィリピンの捜査当局は「被害をもたらすとは予想せずにウイルスを発信した可能性がある」と指摘している。
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289 05/12 08:07 見えないウイルス登場も 「LOVE」は子供の遊び 外経19 #01
【ニューヨーク11日共同】米ハイテク情報のZDネットは十一日、世界中のコンピューターに被害を与えた「I LOVE YOU」ウイルスは子供の遊びにすぎず、基本ソフト(OS)の違いを超えて動作し、気付かないうちに感染して消えてしまう高度なウイルスが登場する可能性があると報じた。
インターネットの拡大に伴い、ウイルスが瞬時に世界中に広がる環境が形成されており、ネットを利用する企業や機関などは新たな警戒が必要となりそうだ。
ZDネットによると、ポーランドの通信会社のインターネット部門のプロジェクトはこうした性質を持つモデルウイルスの開発に成功、報告書にまとめた。
報告によると、モデルウイルスは「破滅的に危険」で(1)ウィンドウズやLinux(リナックス)などOSを問わない(2)目に見えず、発見されない(3)頻繁に姿を変える(4)新たな技術を習得し、他のウイルスに伝える―などの特徴を持つ。
このため、気付かないうちにデータベースに侵入され、機密情報を盗み出される可能性もあるという。
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(●引用者注:この記事だけは「愛らぶゆウイルス」とは
無関係なのですが、電脳ウイルスの新たな“使われ方”
を示唆する情報なので、ここに紹介しておきます。)
230 05/12 11:00 ウイルスで選挙妨害か 外信49
【リマ11日共同】大統領選挙の決選投票を今月二十八日に控えたペルーで、一部政府機関あてに電子メールで選挙に関係した名前のウイルスが届き始め、政府は警戒を呼び掛けている。
問題の電子メールは「エレクシオネス(選挙)2000」などの名前が付いており、このメールを開くとコンピューター内部のファイルが破壊されるという。このため、政府内部では選挙妨害の可能性があるとみて調査を進めるとともに、この名前のファイルが届いても閲覧せずに破棄するよう外務省などで指示が出された。
ペルーでは今年二月、全国選挙事務所(中央選管)などがインターネット上に開設していた選挙関連のホームページの一部が書き換えられる事件があった。
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162 05/12 18:41 ラブウイルス感染は23件 IPAへの被害届け出 社会109#01
通産省の外郭団体・情報処理振興事業協会(IPA)は十二日、四月のコンピューターウイルスによる被害届け出状況を発表するとともに、世界中で猛威を振るっている「I LOVE YOU」ウイルスについて、今月八日から十一日までに感染の届けが計二十三件あったことを明らかにした。
ほとんどが企業のパソコンへの感染で、二十三件のうち十九件はメールの削除により被害はなかった。残り四件では添付ファイルを開いてしまい、六台のパソコンにデータが消えるなどの実害が出たという。
ウイルス対策ソフトウエアのトレンドマイクロ日本法人によると、十万件を超えるファイルに感染が確認されているが、IPAは企業内など同一システムの感染については一件と数えている。
IPAは「被害の大部分が電子メールによる感染」と指摘。「メール機能悪用ウイルスへの対策は、不用意に添付ファイルを開かないことに尽きる」と、あらためて注意を呼び掛けている。
四月の届け出件数は計四百七十六件で、一九九○年以降、月間過去最多だった三月の四百九十件に次ぐ件数。このうち九四%が「Happy99」「メリッサ」など、メール機能を悪用したウイルスだった。
一方、違法コピーしたソフトなどから感染し、チェルノブイリ原発事故が起きた四月二十六日に合わせて作動するとされる「チェルノブイリ型」ウイルスの届け出も十八件あり、うち一件では学校のパソコン百十九台が感染した。
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8 05/12 19:26 ウイルス対策で初会議 経済36
コンピューターウイルス「I LOVE YOU」の被害が出たことを受けて、情報通信関連企業で構成するテレコムサービス協会(東京)は十二日、メール型ウイルスに関する第一回の対策会議を開いた。
業界関係者らが約十人出席し、被害が出た企業からの土曜日や日曜日の通報態勢をどのように構築していくかなどについて話し合った。しかし、結論が出なかったため、五月下旬の第二回会議の際に対策案を持ち寄ることを決めた。
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101 05/12 22:09 容疑者の可能性もと当局 ウイルス疑惑の学生ら 外信123
【マニラ12日共同】コンピューターウイル
ス「I LOVE YOU」の発信源を捜査しているフィリピン国家捜査局(NBI)当局者は十二日、ウイルス作者の可能性が指摘されているマニラの専門学校の男子学生(23)ら二人について「容疑者に含まれる可能性がある」と述べた。
しかし、当局者は「まだ容疑者とするだけの十分な証拠がない」と指摘。発信源とされるパソコンの行方を追うとともに、学生が住んでいたアパートから押収した十七枚の磁気ディスクの分析するなど、詰めを急いでいる。
また、同国にはコンピューター犯罪を直接取り締まる法律がないため、八日の家宅捜索で用いた不正アクセス規制法を含め、適用法令の検討を重ねている。
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