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05/10 18:52 ダイヤ鉱山への干渉が契機 紛争再燃のシエラレオネ 外信73 #01
【ヨハネスブルク10日共同】シエラレオネで国連派遣団の要員
多数が反政府勢力、革命統一戦線(RUF)に拘束され、政府軍と
RUFの戦闘も再燃しているが、背景に、反政府勢力が支配するダ
イヤモンド鉱山への国連の干渉と、和平協定締結に貢献した西アフ
リカ諸国平和維持軍(ECOMOG)の撤退による戦力バランスの
乱れがある。
八年に及んだ同国の内戦を集結させた昨年の和平協定は崩壊の危
機を迎えている。
同国の内戦は、民族対立ではなく最大産業のダイヤ開発の利権を
めぐる争いが主因だった。今回の拘束事件もダイヤ生産地帯で国連
がRUFメンバーに武装解除を迫ったのが契機になった。
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(続) 000510 1852
[2000-05-10-18:52]
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05/10 18:53 ダイヤ鉱 外信73 #02
ダイヤはRUFの軍事行動を支えてきた貴重な資金源。そのダイ
ヤ鉱山に国連は一種の「国際管理」を持ち込もうとしたとも指摘さ
れる。
ナイジェリアを主力とするECOMOGの撤退が同じ時期に重な
り、RUFの新たな行動を「後押し」した可能性が高い。RUFは
同国の北東部や南東部を拠点にしており、シエラレオネの内戦を戦
った戦闘員は約四万五千人。うち三分の一以上がサンコーRUF議
長に忠誠を誓ったとされる。
これに対し政府軍の兵力は三千人余り。非力な政府軍に代わり治
安維持を担ってきたECOMOGが国連派遣団に後を引き継ぐ形で
二日までに撤退、力の均衡が崩れていた。
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(続) 000510 1852
[2000-05-10-18:53]
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05/10 18:53 ダイヤ鉱 外信73 #03
そんな中、国連側は七日、RUFが進攻し首都フリータウンに迫
っているとの誤情報を発表し、首都は一時大混乱に。
国連派遣団の情報収集能力のお粗末さを露呈する一方、内戦中、
市民約五万人を殺害、数千人の手足を切断したとされるRUFへの
恐怖の大きさを見せつけた。
外国人の国外退去が進む中、欧米諸国は戦闘部隊の派遣をちゅう
ちょしており、国連は有効な対策を打ちあぐねている。和平プロセ
スを軌道に戻すことができるのかどうか、悲観的な見方が広がって
きた。
(了) 000510 1852
[2000-05-10-18:53]