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回答先: ネット界初の性病蔓延?アイラブユーウイルスにご用心 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 5 月 05 日 20:40:06:
追補8: 5月8〜9日のアイラブユーウイルス報道
●5月8〜9日ぶんの共同通信配信による「I LOVE YOU」ウイルス関連記事を紹介します。
感染の拡大と捜査の進展が、時系列的に追いかけられるので、興味深く事件を眺めることができます。
●フィリッピンで容疑者が挙げられましたが、文字通り“トロイの木馬”である可能性もあり、予断は許せません。
追補7のWIRED NEWSの記事では、このフィリッピン人以外の欧州出身の人物が怪しいという指摘も紹介しています。フィリッピン国内では、容疑者の兄弟まで嫌疑がかけられているようで、こうしたネット関係の企てにも“家族親族一族郎党”的な身内びいきが広がっているのでしょうか(笑)。
●それにしても「ソニーで7万件の感染」というのは、さすがに国際企業だけある。まぁ、ひょっとすると会社ぐるみで、かぶせるべき“コンドーム”をかぶせ損ねただけだったのかも知れませんが……。
「丸紅ではアジアの現地事務所で感染メールを数件開いたことが判明」って、この社員ら、現地で普段から「アイラブユー」のお手紙をやりとりしているのかしら?
「官庁では郵政省で二十件、通産省で数件、大蔵省で五件感染メールが見つかった」って、日本政府はまだ“鎖国”してんのかな?
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共同通信が報じた「愛らぶゆ」ウイルス関連記事――追補
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197 05/08 19:07 不正アクセス規制法とは 外信76
不正アクセス規制法 商取引における新技術の普及に伴い、消費者の権利保護などを目的に一九九八年にフィリピンで施行された。金銭や物品、サービスなどを取得するために使われるカード類、暗証番号、個人識別情報、通信機器など対象を幅広く規定。これらを不正使用すれば禁固六―二十年に加え、最低一万ペソ(約二万八千円)または被害額の二倍の罰金を科している。(マニラ共同)
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69 05/08 21:36 感染メール8万4千件 ウイルス、国内にも拡大 経済49 #01
世界中で猛威を振るっているコンピューターウイルス「I LOVE YOU」に感染したメールが、国内でも企業や官庁に広がっていることが、連休明けの八日分かった。ウイルス対策ソフトのトレンドマイクロ日本法人によると、八日午後七時までに同社のホームページで感染をチェックし、感染が明らかになった件数は八万三千八百九十一件になった。
同社サポートセンターへの企業からの問い合わせは約二千七百件。メールを開いて被害を受けた企業は約二十社で、「大規模な感染をした企業もあった」という。
個別企業ではソニーが感染の疑いがあるメールを約七万件発見。官庁では郵政省で二十件、通産省で数件、大蔵省で五件感染メールが見つかった。トレンドマイクロによると、メール数は時間を追って増えており、「(ソニーとの重複分など)全体の感染状況は分からない」という。
各企業は発見したメールを削除しているが、通産省の外郭団体「情報処理振興事業協会」(IPA)によると、同日夕までに十件未満の被害届があり、数件は実害も出た。IPAは「届けるのは氷山の一角。被害の全容は分からないのが実情」としている。
ソニーは国内のグループ企業で、同ウイルスに感染しているとみられる社員あてメールを約七万件発見したが、サーバー段階で削除した。マツダでも連休中に千数百件の感染メールがサーバー内で見つかり、五日に感染メールを受け付けなくする措置を取った。
東芝は五日にワクチンソフトを入手。八日に全社員のパソコンにダウンロードさせた。三菱電機は六日、社内の三十―四十台のサーバーに新しいワクチンソフトを入れた。キヤノンは五日にワクチンソフトを入れたが、それ以前に感染メールを開けた社員のパソコンに被害が発生した。
丸紅ではアジアの現地事務所で感染メールを数件開いたことが判明。伊藤忠商事では、五日に同ウイルス用のチェック機能をサーバーに入れたところ、千件以上の着信があり自動的に削除した。
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130 05/09 00:01 マニラの男性容疑者を逮捕 パソコン発見できず ウ 外信116#01
【マニラ8日共同=大城公雄】世界中に猛威を振るっているコンピューターウイルス「I LOVE YOU」の発信源を捜査しているフィリピン国家捜査局(NBI)は八日、インターネットに不正接続したとして「不正アクセス規制法」違反の疑いでマニラ市パンダカンのフィリピン人男女の容疑者の自宅を捜索、外出先から戻った二十歳代後半の男性のレオメル・ラモネス容疑者を逮捕した。女性(28)は不在だった。
捜索でパソコンは見つからず、電話機やフロッピーディスク、コンピューター関連雑誌などを押収するにとどまった。逮捕された男性は事件への関与を否定、女性は弁護士とともに近く出頭するとNBIに伝えた。
NBIは米連邦捜査局(FBI)とも連携し、犯行に使われたパソコンからウイルス発信の裏付けを急ぐ方針を示していたが、決め手となる物証を押収できず、関係先をさらに捜索することを検討している。
NBIなどによると、男女とも銀行員で、二人はアパートの一室で肉親らと暮らしていた。
フィリピンでこれほど大規模なコンピューター犯罪は前例がなく、同国にはコンピューター犯罪を直接取り締まる法律がない。
このためNBIは、容疑者が他人のIDとパスワードを盗んでインターネットの接続や電子メールの送受信を繰り返していたとみられることから、本来クレジットカードの不正使用などを対象とする不正アクセス規制法を適用し強制捜査に踏み切った。
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112 05/09 01:18 女性容疑者の妹に犯人説
外信126
【マニラ8日AP=共同】コンピューターウイルス「I LOVE YOU」事件で、逮捕されたラモネス容疑者の親族らは八日、女性容疑者の妹(23)が事件の真犯人の可能性があるとの見方を示した。
親族らによると、この妹は姉と同じアパートに住み、最近国内のコンピューター学校を卒業した。犯行に使われたコンピューターは、通常この妹の部屋に置かれていたという。
コンピューター情報の保安管理を行うある米企業は、このコンピューター学校の学生がウイルスをつくった可能性があるとしていた。また、フィリピンの複数のインターネットプロバイダーからの情報では、犯人はマニラ市パンダカンに住む男性とされる二十三歳の人物とみられていた。
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26 05/09 17:32 比の専門学校生が関与か ウイルス被害で捜査 外信56 #01
【マニラ9日共同】コンピューターウイルス「I LOVE YOU」の発信源を捜査しているフィリピン国家捜査局(NBI)は九日、ウイルスの作成や発信にマニラのコンピューター専門学校の学生らが関与している疑いを強め、裏付け捜査に乗り出した。
NBIは、不正アクセス規制法違反の疑いでレオメル・ラモネス容疑者を八日に逮捕したが、その同居人で出頭の意向を伝えていた女性容疑者(28)は九日も現れず、所在確認に当たっている。
ウイルスとの関連が指摘されたのは、マニラ首都圏ケソン市に本部を置く「AMAコンピューター専門学校」。全土で一万人以上の学生が在籍している。
NBIのオピニオン局長によると、インターネット接続会社の電子メールサーバーに残されたウイルスの送受信記録から、AMAの学生に結びつく十個のコードネームが見つかった。
局長は、コードネームの種類や用途は明らかにしなかったが、AMAの学生らから事情を聴く方針を示し、その中には両容疑者の弟や妹らが含まれる可能性を示唆した。
AMAをめぐっては、米連邦捜査局(FBI)が同校を出所とする類似のウイルスの構造と今回のウイルスの構造とが似ていると指摘しているほか、女性容疑者の妹が最近同校を卒業したとの情報もあり、NBIで関連を調べている。
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