追補7:アイラブユーウイルスにご用心;WIRED NEWSが報じた容疑者の怪しさ

 
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投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 5 月 09 日 20:57:22:

回答先: ネット界初の性病蔓延?アイラブユーウイルスにご用心 投稿者 佐藤雅彦 日時 2000 年 5 月 05 日 20:40:06:


●WIRED NEWS日本語版が報じた「愛らぶゆ」ウイルス問題の、5月8日ぶんの続報を紹介します。
●「愛らぶゆ」ウイルスの犯人捜索劇は、なんとも奇妙な展開になってきました。フィリッピンの警察当局は、押収した“証拠品”から証拠らしいモノが出てこないので、いったん逮捕した容疑者を釈放した模様ですね。
●現在のフィリッピンは、芸人上がりのエストラダ(馬鹿殿様)大統領が仕切っている虚勢政権ですから、無茶苦茶なデッチ上げ逮捕なんかも出てくるでしょうね。
●この点はマス(原稿用紙のですが)書き芸人・石原慎太郎の東京都政や、「恐竜家族」のバカおやじ恐竜と瓜二つの森首相のホジ公政権と、よ〜く似ているので、フィリッピンを笑えませんね。 (なにせ例えば、とりあえず東電OL殺人事件の容疑者で一審「無罪」となったネパール人を、ニッポン政府が不当拘禁しているわけで、かのネパールが“荒ぶる魂の国”なら、ニッポンは「邦人保護」の名目で軍隊に急襲されてもしょうがない立場にあるわけですから。)
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ワイアード・ニュース・レポート

『I LOVE YOU』容疑者が逮捕される 
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/20000509301.html


2000年5月8日 6:00am PDT  マニラ発――マニラの下中流層地区にあるアパートの1階。ここが『I LOVE YOU』ワームの発生源とされる場所だ。しかし、世界中のコンピューターに史上最大の被害をもたらしているウイルスが生まれたにしては、いささか不似合いな所だ。

 8日(現地時間)、家宅捜索令状を取得したフィリピン国家捜査局(NBI)は、この老朽化した2部屋のアパートに、20人を超す私服捜査官を派遣して徹底的に捜索し、さらに住人である27歳の男性、レオメル・ラモネス容疑者を逮捕した。

 当局はまた、捜索時には仕事で留守だった同居人の23歳のガールフレンド、イレーネ・デ・グズマン容疑者の行方も追っている。2人にはそれぞれ、住所を同じくする捜索令状が個別に出ている。

 フィリピン当局によれば、捜索中のこの女性は、8日中にも出頭する見込みだという。

 「彼女はまもなく出頭してくる」。NBIのフェデリコ・オピニオン氏は報道陣に対しこのように述べた。オピニオン氏によれば、デ・グズマン容疑者からは弁護士を通じて連絡があり、8日遅く、あるいは翌9日に出頭すると伝えてきたという。

 NBI捜査官たちが捜索に向かっているとのニュースが広まるやいなや、数十人のカメラマンや記者たちが、40年前にできたバゴン・バランガイ公営住宅地区に殺到した。捜査官たちは3時間半の捜索の後、手錠姿のラモネス容疑者を伴って去って行った。

 同地区の住民委員会の委員長を務めるギル・アルナス氏によれば、NBI捜査官が押収したのは電話、電話線、コンピューター雑誌など全部で17品目に及んだが、その中にコンピューターは含まれていないという。

 「あの部屋にはコンピューターは1台もなかった」と、アルナス氏は報道陣に語った。

 マニラの裁判官によって発行された捜索令状は、アパートにある設備――おそらくは複数のコンピューターおよび周辺機器、電話、その他のハードウェア――が、『アクセス機器規制法』違反行為に使用されたと信じるに足るだけの十分な根拠があると述べている。

 オピニオン氏によれば、捜索令状を取得するまでの3日間、当局はウイルスの発生源につながりそうな証拠を求めて捜査を行なったが成果は得られなかったという。

 『I LOVE YOU』ウイルスは先週、米国防総省をはじめ世界中のコンピューターを襲った。ウイルスがフィリピンからばらまかれたことはいち早く突き止められ、NBIは6日、ウイルスの発生源と見られる建物の監視を開始していた。

 しかし、フィリピンの法律ではハッキング行為は犯罪にあたらないため、当局は8日まで捜索令状を取得できなかった。

 アクセス機器規制法は、さまざまな種類の機器にアクセスするためのコード、アカウント番号、パスワードの使用について規定したもの。この法律に違反すれば最高20年収監されるという刑罰が定められている。

 オピニオン氏は、捜索で何枚かのフロッピーディスクを押収したと述べたが、それ以上の詳細は明かさなかった。押収品は現在、分析が行なわれているという。

 容疑者の隣人たちは、2人は物静かで目立たず、近所付き合いはほとんどなかったと語っている。

 「彼女は感じのいい人だったわ」と、ある女性は述べた。「道で会うとにっこりしてくれましたけど、話をしたことはほとんどありません。男性の方もよく知りませんが、正式な結婚はしていなかったと思うわ」

 別の隣人は、デ・グズマン容疑者が目抜き通りのパン屋へパンを買いに行くところなど、近所でよく姿を見かけたと語る。「彼女は物静かできれいな女性だよ」

 住民委員会のアルナス氏によれば、アパートはデ・グズマン容疑者の父親が所有しているものだが、父親自身は数年前にマニラを離れているという。「それ以降は、イレーネがあの男と住んでいた」

 家宅捜索とそれに続く逮捕劇は、近隣の人々に数時間のあいだ格好の気晴らしを提供した。住民たちは家から出て来てカメラマンやNBI捜査官を見物した。捜査官の1人は、腰に差しているリボルバーが隠し切れていなかった。

 暇つぶしのバスケに興じていた十代の少年たちも試合をやめて、捜査官たちをからかっていた。


[日本語版:高橋朋子/合原弘子]

日本語版関連記事

・『I LOVE YOU』の真犯人は別にいる?
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20000509302.html

・『ラブ・バグ』ワームは複数の技術を利用
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/Technology/story/20000508302.html

・猛威ふるう『I LOVE YOU』ウイルス
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/Technology/story/20000508301.html

WIRED NEWS原文(English)
 http://www.wired.com/news/technology/0,1282,36187,00.html

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『I LOVE YOU』の真犯人は別にいる?
   Lynn Burke
     http://w ww.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20000509302.html

2000年5月8日 1:00pm PDT  世界の大部分の人々は、今のところ、『I LOVE YOU』ワームを作成してまき散らしたのは、マニラの若いカップルだと考えていることだろう。

 だが、少なくとも2人のコンピューター・ウイルス専門家は、警察が逮捕したカップルは人違いだと発言している。

 スウェーデンのストックホルム大学( http://www.su.se/english/ )のコンピューター・ウイルス専門家、フレドリック・ビョルク氏は、「捕まったのは違う人物だと思う」と語る。

 ビョルク氏は、自身が5日(米国時間)に述べた主張(英文記事 http://www.wired.com/news/technology/0,1282,36168,00.html )を堅持している。3日のある時点以降、世界中のコンピューター・システムを破壊しつづけたこのワームの真の作者は、オーストラリア在住と思われるミヒャエルという名の23歳のドイツ人学生だとする主張だ。

 もう1人のコンピューター・ウイルス専門家である、マサチューセッツ州グロスターのグラナイト・アイランド・グループ(Granite Island Group)社のジェームズ・アトキンソン氏も、ミヒャエルという23歳の若者が関与していると思うと述べる。ただしアトキンソン氏は、ミヒャエルが実際に住んでいるのはマニラ市郊外で、レオメル・ラモネス容疑者(27歳)の住まいの近くだと考えている。ラモネス容疑者の自宅は、8日に地元の警察によって家宅捜索が行なわれた。

 フィリピン国家捜査局(NBI)は、ラモネス容疑者および、同居している23歳の女性、イレーネ・デ・グズマン容疑者が、現在の容疑の中心にいると話している。写真家であるデ・グズマン容疑者は、9日遅くに出頭すると思われる。

 アトキンソン氏によると、デ・グズマン容疑者が関わっていたことを示すものは何もないという。「彼女のウェブサイトのコーディング、表示、プロフィール、グラフィックスなどは、(I LOVE YOU)ウイルスの作成者像に全く当てはまらない」と同氏は語る。事実、デ・グズマン容疑者が運営していたとされるホームページ( http://www.geocities.com/TheTropics/Paradise/1043/life.html )は、無数のコンピューターをクラッシュさせた女性を示しているか疑問を抱かせるものだ。

 「デ・グズマンとラモーネスにとっては全くの悪夢だ。2人は何もしていないのだから」と、アトキンソン氏。

 7日夜遅くに4時間以上かけて行なわれたアトキンソン氏の調査によると、[犯人の自称とされる]『スパイダー』(Spyder)というニックネームを使う人物は数人存在するという。

 「警察はリストの最初にあったスパイダーを逮捕しただけだ」と、アトキンソン氏。

 本物のスパイダーとその女友達は、『アコライツ』( http://acolytes.tsx.org/ )というハッキング・グループに属していると、アトキンソン氏は考えている。

 アトキンソン氏は、FBIは同氏の手がかりをフォローしていないと語る。そして当局は性急に誰かを捕まえようとするあまり、違う人物を逮捕してしまったと述べる。

 「米国務省および米司法省は、5日の朝からマニラ地区の誰かを強引に逮捕しようとしていた。生身の犯人を欲しがっているのだ」

 アトキンソン氏によると、真犯人はミヒャエルという名の23歳の人物と、その女友達で15〜17歳と思われるアジナビ(Ajnabi)だという。そして、実際にウイルスを書いたのは、おそらくアジナビの方だとアトキンソン氏は語っている。


[日本語版:平井眞弓/岩坂 彰]

日本語版関連記事

・『I LOVE YOU』容疑者が逮捕される

・『ラブ・バグ』ワームは複数の技術を利用

・猛威ふるう『I LOVE YOU』ウイルス


・ WIRED NEWS原文(English)
   http://www.wired.com/news/politics/0,1283,36203,00.html

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●● ビョルク氏は、自身が5日(米国時間)に述べた主張(英文記事 http://www.wired.com/news/technology/0,1282,36168,00.html )を堅持している。3日のある時点以降、世界中のコンピューター・システムを破壊しつづけたこのワームの真の作者は、オーストラリア在住と思われるミヒャエルという名の23歳のドイツ人学生だとする主張だ。●●

   ――この記事で言及されたビョルク氏の英文記事も紹介しておきます。

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  Worm Writer Identified?
       by Lynn Burke  
         3:40 p.m. May. 5, 2000 PDT


A computer virus expert at the University of Stockholm announced Friday evening that he had identified the creator of the pernicious "Love Bug" worm that has wreaked havoc on computer systems worldwide.

The alleged culprit, whose purported screen name is "Spyder," has been identified as a male, Philippines-based, German student in his 20s whose first name is Michael.

Swedish media credited Fredrik Bjorck, the same researcher in the university's Computer Science Department who helped track down the 30-year-old New Jersey man who wrote the "Melissa" virus, with tracing the alleged malcontent..

Police and inter net service providers said earlier Friday that the virus appeared to originate in the Philippines, and said its author may be a young man living in a Manila suburb.

Researchers have gathered their information from the digital clues the virus writer left behind.

The most important of those clues was left in the source code of the worm, and indicated that the virus had originated in the Philippines and was written by someone using an email account with Supernet, a prepaid ISP in that country.

A representative from Access Net Inc., the company that owns Supernet, said the author was a "crafty" person who buzzed around the network like a fly, making it difficult to pin him down.

The bug, which began appearing sometime on Wednesday in emails titled "ILOVEYOU," has since shown up in several variations, including "joke," "Very Funny," and "Mother's Day."

The "Mother's Day" variant is said to be even worse than the Melissa virus, which first surfaced on March 26 after it was posted to a Usenet news group in the alt.sex hierarchy inside an infected Microsoft Word file.

The Defense Department said Friday that the worm had contaminated at least four classified U.S. military computer systems, but said the problems were quickly isolated and the impact was minimal.

The one sector of the business world that appears to be benefiting from the security disaster, naturally, is the security industry. Security company stock prices jumped Thursday, and continued to rise Friday along with the Nasdaq, which closed 2.6 percent higher to 3,816.

     (Reuters contributed to this report. )





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