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(以前許可済、無断引用)
総裁宮崎学である。
電脳突破党は、寮問題に関して不当逮捕された山形大学学生を支援
する。
理由は、この連中はノンセクトの、サヨクでもなんでもない普通の
学生なんだが、昨年、なぜか盗聴法反対闘争のとき国会前に現れて座
り込んでおったのだ。サヨクですらあまりたいしたことやっとらへん
学生の中で異彩を放っていた。わしは、なんやら藤沢周平さんの小説
の海坂藩から江戸にでてきたような、彼らが好きである。
それが、この寮問題で、学校当局に言われて、学生の寮から資料を
盗み出した清掃員を捕まえて、ビデオとか証拠をそろえておった。
おまけに清掃員は「大学当局に言われてやった」と白状してしも
て、恥てシゴトを辞める、とまでいうた。そのビデオがテレビで放映
されてしもたんや。
面子まるつぶれで困った大学側は、警察に頼んでこの学生たちを
「逮捕監禁」とかインネンをつけてパクらせよったんや。盗んだ側が
盗まれた側を逮捕する、などというのはまさに、現在の警察の腐敗を
象徴している。教育機関としてもまことに見苦しいアホどもである。
したがって、盗聴法反対の大義をかかげ、衆院選において、盗聴派
賛成議員を叩き落すことを目標とする電脳突破党は、彼らを支援す
る。
10日の昼から山形大学で行われる集会にわしは、朝行って、飛行
機で帰って来る。東北地方に党員、組員はあまりおらんかったような
気がするが、いてたらおいで。報告とかシゴトがある。なんせこの海
坂藩士たちは、電脳化しておらず、「電子メールで報告よこせ」ちゅ
うてもようでけん。ファクスも「コンビニにあります」とかいうてる
情報時代離れした連中なのだ。こういう奴らをインターネットを使え
る側が助けるのは任侠の道であるよって、山形出身の佐高信らと救援
活動をする。大学当局はたのしみにしていなさい。
ほならまっとる。
5月8日 宮崎 学
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声明
警察権力による山形大生四名の不当逮捕に抗議し、寮問題の自治的解
決を放棄し,警察に学生を売り渡した山形大学当局を糾弾する。
四月二十五日早朝,山形県警は山形大学学寮生四名を「監禁・強要」
容疑で逮捕した。ここで、「被害者」とされた清掃員は大学当局に命
令され,学寮内の情報の収集を行っていた人物であり、この事件に学
生が事実を調査,立証し,抗議し報復として、おこなわれた大学当局
と、警察の合作による茶番劇である。
私たち、表現にかかわるものは、この暴挙に強く抗議する、とりわ
け、山形の地方テレビ局が,清掃員によるスパイ行為の事実を報道し
た直後に行われた今回の暴挙は報道の自由に対する重大な侵害である
と考える。
警察の腐敗が、次から次に明らかにされる情勢の中で行われている今
回の暴挙の背景には山形大学当局と山形県警の利権に基づく癒着があ
るものと私たちは考える。
私たちはかかる不当な逮捕を容認しない。
山形県警は,不当に逮捕された四名の学生を直ちに釈放すべきであ
り、むしろ、新潟県警の交通違反もみ消しに関与した可能性を調査
し、公表すべきときである。
山形大学当局は、学問の府としての正常な姿、つまり、学内的な意見
の相違は,市民的・自治的に解決すべきであり、警察権力による「解
決」という選択肢は直ちに止めるべきである。
私たちは、昨年の第一四五回通常国会において、いまや国民の多数が
反対するところとなった悪法「盗聴法」が強行に採決されようとした
とき、今回逮捕された学生諸君が怒りに震えながら国会前に座りこん
でいた姿を決してわすれない。
日本の8民主主義を守る担い手として、黙々と政治に参加していた山
形大学の学生諸君と連帯することをここに表明するものである。
二〇〇〇年五月一〇日
朝倉喬司 (ルポライター)
大谷昭宏 (ジャーナリスト)
佐高信 (評論家)
辛淑玉 (人材育成コンサルタント)
宮崎学 (作家)
(50音順・敬称略 五月七日現在)