Tweet |
デイリースポーツ2000年5月5日
デイリー特報
事前に犯行誇示?
インターネットの掲示板に
ジャックされる1時間前に記載 内容的に事件と一致
西鉄バスジヤック事件で容疑者の少年(17)が犯行直前にインターネットの掲
示板に〃犯行予告文〃を書き込んだ可能性のあることが四日、分かった。バスが
ジャックされる一時間前に夢件マニア用のコーナーに「佐賀県佐賀市17歳…。
ヒヒヒヒヒ」と不気味な書き込みがあったもので、その十時間後に判明した少年
の〃素性〃とズバリ一致する。広島県警捜査本部も重大な関心を示し、事件との
関連を調べている。(事件特報班)
掲示板は社会事件専用で、マニアが事件ごとにコーナーを立て議論している。問
題の記載は三日午後零時十八分で、被害バスが佐賀市を発車する三十分前、
ジャックされる一時間前だった。何者かが「佐賀県佐賀市17歳…。」との題名
でコーナーを立て「発言欄」には「ヒヒヒヒヒ」とだけ書き込んだ。
通常、コーナーの題名は事件名や議題が書かれるため、当初は、〃意味不明〃の
コーナーとして、相手にされなかった。
しかし、午後三時すぎに速報テロップなどで世間が事件発生を知リ「佐賀発のバ
ス、犯人は高校生風」との情報が流れると、それまで、〃無視〃されていた問題
の書き込みにマニアが大騒ぎし「無関係とは思えない」「怖くなってきた」との
書き込みが相次いだ。
詳細が出ていなかったことから、騒動は次第に終息に向かったが、午後十一時、
容疑者が「佐賀市在住の十七歳」であることが〃確定〃すると、騒ぎは沸点を超
えた。「犯人がネットで犯行予告した」との情報がネット上を駆け巡リ、問題の
掲示板はマニアが殺到しパンク、四日未明までアクセス不能となった。
その後「本当に容疑者の仕業か」を検証するコーナーも立てられたが、否定材料
は見つからず「携帯電話からネットにアクセスしたに違いない」「容疑者以外の
仕業なら、そちらのほうが不気味」との意見も。さらに書き込みの主は自分の
メールアドレス孝記載する〃演出〃までしており、多数が間い合わせのメールを
送ったが返答があったとの情報はない。アドレスは佐賀県内のプロバイダーと契
約したものだった。
内容的に事件と一致する部分が多く、さらに十七歳の容疑者が携帯電話を所持し
ていたことなどから、捜査本部は、通信記録やアドレスから書き込み主の割リ出
しを急いでいる。