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回答先: 有名トンデモ本から死海文書関連 投稿者 SP' 日時 2000 年 3 月 20 日 13:32:02:
以下『ムー』98年2月号総力特集「聖書大預言 1999年に破局は来ない!」第5章より抜粋。
文=林 陽
われわれは今、世界史上類例のない時代を迎えようとしている。聖書のすべての預言が成就する最後の世紀を前にしているのだ。
「ヨハネ黙示録」に「サタンが自分の時の短いのを知って、激しく怒って地に下った」(第12章12節)との預言がある。まさに、今がそのときなのである。
ならば、悪魔の激しい怒りとは、どんな形をとってわれわれに襲いかかるというのだろう。
なにをおいてもまず予想されるのが、世に大破壊をもたらす第3次世界大戦の到来である。そしてその後に建設される偽千年王国、いわゆる新世界秩序、世界政府である。
エドガー・ケイシーは、第1次大戦中、ウッドロー・ウィルソン大統領のときに、大統領の後援者でロスチャイルドの右腕と噂されるフリーメーソンの高位階者デビッド・カーンの仲介でたびたびホワイトハウスを訪れ、議会に提出される大統領の法案をリーディングしている。
ケイシーは催眠中に喋ったことはいっさい覚えていない。ホワイトハウスの連中がケイシーに目をつけたのはそうした点を踏まえてのことである。リーディングした結果はもとより、その対象となった法案の細部、真の目的が外部に漏れることがないと判断したのだ。
ケイシーは、そんな雰囲気の中、ホワイトハウスの要望に応え、リーディングを行ったのである。
とくに注意しなければならないのは、催眠状態に入ったときに、“ホワイトブラザーフッド”と称する霊団が登場したことである。「われわれ」と名乗って現れたそれは、実は、フリーメーソンの支配霊団である。つまり、ホワイトハウスの連中は、ケイシーという媒体を通して彼らの指導者にお伺いをたてていたのである。そして、下った指示に従って法案を立案していたのだ。
その第1号が、ウィルソンにノーベル平和賞をもたらすことになる国際連盟の設立に関する法案の議会への提出である。
だが、その企みは、残念ながらウィルソンの在職中に完結したとはいいがたい。孤立主義思想に支配された議会が、世界のことより自国を守れと、猛反対したため、アメリカ自体、連盟に参加しなかったからである。
結局、ウィルソンの企みは、第2次世界大戦というハルマゲドン的混沌を経験してのち、国際連合として結実したのである。
そのあたりの事情をケイシーのリーディングが次のように語っている。
「……今つくりだされつつあるこの変化にともなって、フリーメーソンの思想をバックボーンにするアメリカニズムなるものが、世界情勢を決定づける究極のルールになるだろう。
全世界がフリーメーソンに服するようになるわけではないが、フリーメーソンの採用する原則を基礎とし、1944年、1945年に平和の新秩序が実現することになる」
まさに、国際連合の方針は、フリーメーソンのものであり、できれば全世界がそれに同調してほしい、と要請しているようなものだ。
この間の世界の流れはこうだ。第1次世界大戦後に国際連盟が、第2次世界大戦後に国際連合が創設された。
つまり、ハルマゲドン的大破壊の後に、国際平和を目的とする国際協調の場が設定される……。
フリーメーソンの首脳部がこの流れを悪用しないわけがない。
目的を「世界政府」の樹立において、ある演出をするのだ。
つまり、政治・経済・通商・通信・軍事・エネルギー・食糧を一元管理する「世界政府」の樹立を正当化するため、大カタストロフィー、第3次世界大戦を意図的に発生させる……、これこそ来るべき演出された“大破壊”の勃発である!(中略)
ケイシーは、1934年のリーディングで「1936年に地軸が移動して地球が揺れ、大変動が起きる」と予言したが、実際には、予言どおりのことは起こらなかった。
だが、世界の歴史をよくよく見てほしい。ヒトラーのリーダーシップの下、ドイツが再軍備宣言したのが1935年。36年にはラインラントに武力侵攻して勝利を収める。そして39年、ポーランドへ電撃侵入、第2次世界大戦のきっかけをつくっている。
これこそ、まさに、世界勢力の“地軸の変動”ではないか!
同じことが、1998年から2001年にかけて起こるのだ。
ケイシーの「地軸の変動による地理的破壊」とは、実はフリーメーソンの企みを暗号化して述べたものなのだ。この視点こそが、ケイシーのリーディングを理解する今日的視点である。ケイシーは、世界政治に極移動が起き、世界地図が塗り変えられる、と予言しているのである。
筆者は、この論考を起こすにあたって、フリーメーソン系の霊能者が1930年代に行った予言をできるかぎり集め、つぶさに読んでみた。どれもシナリオは同じである。
すなわち、「1998年にハルマゲドンがはじまり、2001年に千年王国、水瓶座の時代がやってくる」というものだ。(中略)
でも、なぜ2001年なのだ?
それは、フリーメーソン独自のAL(Anno Lucis:アンノ・ルキス)暦法で数えて6001年にあたる年である。この年までに、彼らは「あること」を実現しなければならない使命を帯びているのだ。
“光の年”を意味するアンノ・ルキスは、BC4000年を「ルキス誕生の年」と定め、その年を起点として暦を起こしている。“光の年”の「光」とは、あの悪魔の頭領、堕天使「ルシファー」のことである。
「混沌の深みよりいでし最初の大天使はルキス(ルシファー)、光り輝く暁の子なりて……」(H・P・ブラバツキー著『秘密教理』第1巻70ページ)
実は、BC4000年は、天地創造の年ではなく、バベルの塔建設の年なのである。
「ハムの長男ニムロデが、バベルの塔建設に着手し、働き者にメーソンリーの技術を教えた。4万人を超える多くのメーソンが彼とともにいた。そして、彼は彼らを愛し、よく育てた」(『Emcyclopedia of Freemasonry』A.E.Waite, 513ページ)
つまり、フリーメーソンは、AL6001年、新たな1000年がはじまる年までにバベルの塔、すなわち「新世界秩序」を樹立しなければならないのだ。
筆者は、彼らの計画に修正がなければ、今後3年の間に中東戦争をきっかけに、「演出」された“大破壊”=第3次世界大戦が勃発すると見ている。
それは、アラブ対イスラエルの戦いにはじまり、「∃ハネ黙示録」のハルマゲドンの預言に似た展開をとる。
しかし、予定どおり、人類にとって最悪の危機的状況は回避され、「平和を」の大合唱のもと、かつてないほどの力を付与された国際連合が、世界政府建設への橋渡し的役割を強力に推進するはずだ。
ところで、世界政府、あるいは新世界秩序とは、いったいどんな特徴をもった社会なのだろう。
まず挙げられるのが、従来の国際関係の単位であった「国」の否定である。そこには各国独自の軍も、政府も、経済もない。あるのは
、フリーメーソンの指導部だけに忠誠を誓う暴力装置・多国籍軍である。
多国籍軍は、あらゆる反対勢力を力で捩じ伏せる。異端分子を平和を乱すものとして徹底的に排除する。反体制的文化は、旧ソ連のスターリン時代のように圧殺される。
とくに、われわれ東洋人が注目すべきは「人口」問題である。
すでに、カーター大統領時代に「世界の人口を西暦2000年までに20億減らす」という地球規模の目標が、アメリカの指導のもと、世界に承認されている。この政策を引き継いだ世界政府は、人口削減の狙いを東洋に置く。東洋は人口の爆発地である。その底に白人エリート主義を潜ませたこの政策の実施は、苛烈を極めるだろう。