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回答先: 有名トンデモ本から死海文書関連 投稿者 SP' 日時 2000 年 3 月 20 日 13:32:02:
以下『ミステリーサークル2000』(パンタ笛吹著、たま出版)第12章より抜粋。
ドクター・フリッツとは、もともと第1次世界大戦で死亡したドイツ人の従軍医の名前である。1983年、リオに住む若きコンピューター技師、ルーベンは、ある日突然ドクター・フリッツのスピリット(霊)をチャネルするようになった。
彼は急にドイツ語をしゃべり始め、病人の治療を始めた。今では、毎日約1000人もの患者が、彼の診療所を訪れている。ドクター・フリッツは、メスやハサミを使い、麻酔なしで患部を切開する。患者は痛みを訴えるどころか、笑いながら話もするし、出血もきわめて少ない。
ルーベン以前に実在したドクター・フリッツのチャネラーたち4人は、全員死期を告知され、交通事故などで告知どおりに即死していた。そして、ルーベンも2000年に死ななくてはならない、と告げられている。
ドクター・フリッツは、「私たちは宇宙にいる3000ばかりのスピリットのグループです。今から約2万1000年前に、地球にきました。私たちはそれ以来、あなた方人類の進化を見守り、手助けしてきました。ところが、私たちのこの地球での使命は、紀元2000年に終わることになっています。別の次元の惑星に移り、次の活動を開始するのです」といった。チャネラーであるルーベンの魂も、スピリットのグループに合流するために死ななくてはならないそうだ。それが起こるのが、2000年なのだ。
ぼくはリオを出発するその日に、デイビッドという映画監督が行ったインタビュー・メモを手に入れた。
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D(デイビッド)−−2000年には、実際には、何が起こるのでしょう?
F(ドクター・フリッツ)−−今、これから起こることはもう避けようがないのです。あとわずか、それは「ドカーン!」と起こります。
D−−「ドカーン!」ですか?
F−−「ドカーン!」。はいそうです。「ドカーン!」です。そしてあなた方は学ばなければ……。今、一生懸命に学べば、生き残れるかもしれません。あなた方には、学び、進歩し、進化するチャンスがなくてはなりませんからね。どちらにしても、少なからず痛い目にあうでしょうが……。
D−−そしたら、紀元2000年からの1000年間で、何が起こるのでしょうか?
F−−2000年ですべてが変わるのですよ。あなた達は、今この瞬間からその準備を始めなくてはいけないのです。そのあとの1000年は今のあなた達の選択にかかっているのです。
D−−最後に、あなたがブラジルに現れた理由を聞かせてください。
F−−私のブラジルでの出現は、正確にいうと、この大きな騒音に備えるためです。
D−−大きな騒音ですか?
F−−そうです。騒音です。「ドカーン!」です。2000年までにもうあとわずかしかないのです……。
(『宇宙(そら)からの医者』小学館)
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ドクター・フリッツは2000年は「人類の最終試験」で、それに受かるには、ぼくらは「魂レベルでの受験勉強」を始めなくてはいけないという。
ほくはこんな、世紀末パラノイアの炎に、油をブッかけるようなメッセージの宣伝マンにはなりたくなかった。しかし、これがそのへんのチャネラーの予言ではなく、毎日1000人を癒しているホンモノの実践者がいっていることだけに、それを本に書いて出版した。
今、こうして考え直してみるといくつか納得できないところがあった。もし、ドクター・フリッツのいう「2000年にドカーン!」が巨大隕石の衝突とか、地軸の変換とかを指すのだったら、いくら一生懸命に学んでも、生き残れないし、今この瞬間からその準備を始めても、たいした意味はないような気がしていた。どんなに「魂レベルでの受験勉強」をして霊的に成長しても、それが天変地異であれば、良い人間も悪い人間も、無差別に死んでしまうのではないだろうか。