Tweet |
【ヨハネスブルク24日=森太】
東アフリカ・ウガンダのカルト教団「神の十戒復古運動」信者の集団焼身自殺事件を調べている地元警察は二十四日、教会から約六十キロ離れた教団の別の敷地で新たに百五十三人の遺体が埋められているのを確認した。遺体の多くには、首を絞められた跡や鋭利な刃物による傷が残っており、ジョセフ・キブウェテレ教祖(68)が信者を集団殺害していた疑いが出てきた。地元警察は、五百人以上が死亡した今月十七日の集団焼身自殺事件も、教会の入り口がくぎでふさがれていたことなどから、集団殺害の可能性が高いと見ている。
教祖は信者とともに自殺したと考えられていたが、その後、教会が燃える直前に逃走したという目撃証言があり、警察が行方を追っている。
教祖は当初、「世界は一九九九年十二月三十一日に終末を迎える」と唱えていたが、何の変化も起こらなかったため、信者から金の返還を強く要求されていたという。
(3月25日13:17)