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3/17 朝日
ユダヤ人脈追え!クレムリン接近狙いイスラエルでシンポ
イスラエルのテルアビブで、来月3日から3日間の日程
で「新しい世界秩序――東洋と西洋の間のロシア」と題す
るシンポジウムが開かれる。実はこの会議、行き詰まった
ロシアとの平和条約交渉打開の一手にと、日本外務省が黒
衣として企画段階から加わっている。ねらいはロシアの政
財界に影響力を持つユダヤ人脈の開拓だ。
会議には、イスラエルや欧米の研究者が顔をそろえ、日
本からも現代ロシア論の袴田茂樹青学大教授や安全保障に
詳しい田中明彦東大教授らが出席する。
袴田ゼミ:http://www2.sipeb.aoyama.ac.jp/~sh-home/index.html
田中研究室:http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/tanaka/index.html
主催者のゴロデツキー・テルアビブ大国際関係センター
所長はイスラエルの対ロ政策に影響を持ち、「ロシアの裏
表に通じた」(外務省担当者)人物。外務省はゴロデツキ
ー氏と打ち合わせを重ね、当日も幹部らが参加する。
ロシア政財界には、エリツィン前大統領の側近で財閥総
帥のベレゾフスキー下院議員やメディアグループを率いる
グシンスキー氏ら、ユダヤ系の実力者が並ぶ。一方、イス
ラエルにはロシアから移り住んだ人が100万人以上いる
と言われ、ロシア政財界の有力者とさまざまなパイプを持
つ。
プーチン大統領代行体制になり、代行と小渕恵三首相と
の電話会談実現までに約1カ月かかるなど、クレムリンと
日本外務省のパイプは細い。「初の試み」(外務省幹部)
が果たして実を結ぶか。(08:22)