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回答先: M資金事件と同じ偽残高証、使用の10人逮捕 投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 2 月 21 日 08:48:01:
2000年2月21日(月) 10時45分
偽国債証 銀行だます M資金と同一 10容疑者逮捕 宮崎県警(西日本新聞)
宮崎県警捜査二課と延岡署は二十日、偽の「国債還付金残高確認証」二兆円分を延岡市の銀行支店に持ち込み、預かり証書をだまし取るなどしたとして、詐欺、偽造公文書行使の疑いで、東京都渋谷区の会社役員矢谷普英(56)▽同品川区の会社員小林静司(63)▽宮崎市阿波岐原町、会社役員中原信明(62)ら、女性一人を含む十容疑者を逮捕したと発表した。
県警によると、十人のうち二人は一九八四年、架空の巨大資金「M資金」の存在をにおわせ、都内の開業医から金をだまし取ったとして警視庁に摘発された「M資金詐欺グループ」と関係していた人物で、偽の確認証は同事件で使われたものと同一とみられるという。県警は東京など二十数カ所を捜索、偽の確認証三十数通を押収した。
今回は、実際に金を詐取されるなどの被害は表面化していないが、預かり証書などを使って海外で換金する計画だったとみて全容解明を急ぐ。
調べでは、矢谷容疑者らは今年一月中旬、延岡市の銀行支店に国債還付金残高確認証八通を持ち込み「国債八通(総額二兆円)を預かった」とする「保護預かり証書」二通をだまし取った。さらに、同銀行支店長(41)に確認証を銀行に預けたことを証明する英文の「安全保管書」二通を示し、署名押印させた疑い。
中原容疑者が取引を通じて支店長と面識があったことから、同銀行に持ち込み、同時に数千万円の預金話を持ちかけて信用させたとみられる。
中原容疑者らは、延岡市などの公証役場で預かり証と安全保管書の認証を求めたが、断られていた。公証役場からの問い合わせで不信を抱いた支店長が一月下旬に延岡署に相談、発覚した。
M資金
連合国軍総司令部(GHQ)が旧日本軍から押収した金をもとにプールした「巨額の秘密資金」などの触れ込みで、過去たびたび詐欺事件に利用されている。「M」はマッカーサー元帥や、GHQ経済科学局長のマーカット少将の頭文字から取ったとの説があるが、資金自体の存在が疑問視されている。
[西日本新聞2000年2月21日]