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M資金事件と同じ偽残高証、使用の10人逮捕
警視庁が1984年に摘発した「M資金詐欺事件」に使われたものと同じ偽の
「国債還付金残高確認証」を使い、銀行から保護預かり証書をだまし取った
として、宮崎県警捜査二課と延岡署は20日までに、偽造有印公文書行使と詐
欺の疑いで、東京都渋谷区代々木、不動産会社社長、矢谷普英容疑者(56)
ら10人を逮捕した。確認証は大蔵大臣発行と印刷されていたが、実際には存
在しないもので、現金を詐取されるなどの被害はなかった。
銀行の保護預かり証は、それだけでは換金できないが、詐欺グループの1
人が犯行後、海外に出国していることが判明したことから、同県警は矢谷容
疑者らが保護預かり証書を海外の金融機関に持ち込み、それを使って現金を
だまし取ろうとした可能性があるとみて捜査している。