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回答先: 京都小学生事件逮捕劇もあやしい 投稿者 一刀斎 日時 2000 年 2 月 20 日 23:39:03:
本当は誰の仕業?
脇の甘さをつつかれて……
中央官庁のホームページ（以下ＨＰと略す）を標的にしたハッカー
による「不正侵入」が、一月二十四日以降、執拗に続いた。「科学技
術立国・日本」を標榜してきた日本政府の危機管理能力を嘲（あざ）
笑うかのように。
二十四日夕刻、一日三万件のアクセスがあるといわれている科学技
術庁のＨＰは、同庁が公開している東海村臨界事故の報告書などのす
べてのデータが消されたうえに、英語で「日本人は負け犬だ」などと
落書きされた。つづいて二十五日未明に、人事院にたいして二時三十
分から二分間に一万一九九二回ものアクセスが続けられる一方、同時
的に郵政省にもアクセスが仕掛けられたという。また同日、総務庁本
庁のＨＰは、英語と中国語で南京大虐殺にたいする「日本民族」と日
本政府の対応を罵倒し非難する内容の抗議文に改ざんされた。
ＨＰを書き換えられた科技庁は、パスワードを変更するなどの対策
を講じた。だが、すぐさまそれは解読され、二十六日にはまたもや書
き換えられてしまった。総務庁統計局のＨＰも二十七日に、今度は二
十三日に開かれた南京大虐殺を否定する大阪での集会のことなどをと
りあげて、中国語で日本政府を批判する文面に改ざんされ、結局総務
庁としては三度にわたって侵入を許してしまった。この執拗なハッカ
ーの攻撃に両庁とも情報公開業務がストップしたままになったのだ。
このように、ハッカーはくりかえし執拗に攻撃をかけているだけで
はない。ハッカーは身元を辿（たど）られないために他人のアドレス
を盗用したり、また国境を越えてサーバーを経由してハッキングを試
みる「踏み台」と呼ばれる手法も駆使していることからも窺（うか
が）えるように、高い技術力を持っているといえる。
ところで実は、国産偵察情報収集衛星の開発（科技庁）や、「電子
政府」構想――各省庁の業務をすべてコンピュータでオンライン化す
る計画――の二〇〇三年までの実現（総務庁）にとって問題となるハ
ッカー対策の行動計画を、政府が「情報セキュリティ関係省庁局長会
議」で一月二十一日にまとめたばかりであったという。その矢先に今
回のハッカー攻撃が仕掛けられたということのようだ。
しかも、二十六日に改ざんされた経済企画庁・シンクタンクのＨＰ
には「おまえらのセキュリティは非常にお粗末」と、日本政府を嘲笑
うかのように落書きされていたという。そうするとハッカーは、日本
政府の危機管理能力の低水準さを思い知らせ、世界中に晒しものにす
るために決行≠ﾌ期日を設定したと思われる。
ところで、二月二日付の「ジャパンタイムズ」は、この日本の政府
機関を狙った一連のハッカー事件についての論評を掲載している。同
社の論説室の外国人記者・グロッサマン署名の「Hacking a mind-set
（思考態度）」と題するこの論評では、次のようなことが言われてい
る。
「一見すると、（南京大虐殺を否定する集会に怒った）中国の一般
市民が自身の手で事を起こして、ウェブサイトをハッキングする一方
で、中国政府から日本政府に公式な抗議がされたかのように見える」
と。
どうやら今回のハッキングの犯人は、実は中国政府なのだと言いた
いらしい。そしてこの「中国政府犯行」説を補強≠ｷるために、
「すでに中国はサイバー戦闘集団を作っている」だの、「昨夏中国と
台湾との間で小競り合いが生じた時に互いに敵のウェブページを汚し
合っていた」だのというようなことをさもさもらしく書いている。
しかもこの論評は、今回日本は国家主権が侵犯されただけではな
く、世界から隔離されているという観念に囚われて心地良い緩衝地帯
に浸ることがもはやできない≠ｱとを突きつけられたとか、さらに悪
いことに日本政府はその緩衝地帯を防衛できなかったばかりか、そ
こに侵入したのは日本人にとって因縁のある中国人であった≠ﾆかと
いうことを得々と語る。大騒ぎしている日本人を見下し「ハッカーは
グローバリゼーションを象徴しているのだ！」と戒めるかたちで。
オヤオヤ、この論評の筆者は何者なのだ? その立場はかなりミエミ
エ。筆者は、日本に「技術立国」などという偏狭な幻想を捨て去り社
会のあらゆる領域をグローバライズすることを求めている。早い話が
グローバリゼーションという名のアメリカンスタンダードの受け入れ
を強要しているのだ。これはアメリカ権力者の意志そのものじゃない
か。
となると、「中国政府犯行」説などを主張していることが、かえっ
て怪しく見えてくる。これはどうやら「言い出しっ屁」。ハッカーの
正体は実は「中国人ハッカー」を装ったＣＩＡ、というのが事の真相
ではなかろうか。
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