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大相撲の元小結・板井の板井圭介さん（４３）が２１日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、自分が現役だったときは「１日に３―６番の八百長があった」などと話し、質疑のなかでは、自らがかかわったとする一例を挙げた。元力士が、公の場で八百長を認める発言をしたのは異例のことだ。
講演のテーマは「相撲世界の神話と現実――個人的な経験」。板井さんは「１９８４年から９１年にかけての八百長について話したい」と切り出し、「自分は八百長をし、申し訳なかったと思っている」。さらに「相撲経験者ならだれでも分かる」として、十数人の現役力士の名を挙げて「１、２回は八百長をしている」との見方を示した。しかし、質疑では自分が八百長をした例として現役横綱の名を出し、「２度目の対戦の時、４０万円で負けてあげました。僕から星を売りに行きました」と答えた。
板井さんの八百長問題に関する経験などは一部の週刊誌に掲載されており、日本外国特派員協会は「大相撲の八百長について興味をもっている会員が多い。これまでも相撲協会関係者を招いたが、明快な答えがなく、板井さんを招いた」としている。
＜日本相撲協会・時津風理事長（元大関豊山）の話＞ 過去にも八百長を取りざたされたことがあり、力士に問いただしても全員否定している。協会としては八百長はないと断言するし、はっきり事実として突き付けられることがあれば、当事者から話を聞く。信ぴょう性があるかをまず検討したい。
(18:59)
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