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回答先: 「バケツ」ではなく「沈殿槽の形状」が問題だったのだ 投稿者 一刀斎 日時 1999 年 12 月 30 日 03:21:55:
> 重大な致命的欠陥は、沈殿槽の形状が「ずんぐり丸い」ことだ。
> 実はこの形そのものが「非常に臨界になりやすい」
再処理工場では、溶解槽(燃料棒を酸で溶解)などは細長い形状とし、質量の制限も行われ、扱う燃料の濃縮度には上限が決められています。
核燃料物質を大量に扱うという点では、再処理工場も、燃料加工工場も同じなのですが、“花形”の再処理工場では一通りの臨界管理が行われ、“裏方”の燃料加工工場では形状管理されない装置が使用されていたわけです。
事故になった、濃縮度の高いウラン製品は(旧)動燃向けの特殊なもので少量生産にならざるを得ないですが、研究開発に必須のものであるなら、ふさわしい供給体制と設備の確保が必要なはずです。
いかに再処理に力を入れているとはいえ、再処理工場と、民間燃料メーカとの落差は理解に苦しみます。
(旧)動燃は、下請けを叩いて製品を安く買い、自社設備にカネをかける会社なんだ、という図式で考えればあてはまりますが・・・
つまり製造業一般の構図が原子力業界で噴出したのだともいえます。
(一般の化学工場では、ずんぐり形の反応槽をよく使います。化粧品のCMに出てくる、掃除中の反応槽がその一例です。)