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12/13 08:27 父島、硫黄島にも核兵器 返還後も有事再配備の密約 外信02 #01
【ワシントン12日共同=杉田弘毅】一九六八年に日本に返還さ
れた小笠原諸島の父島と硫黄島に、米国が五○年代から返還直前ま
で対ソ連・中国戦を想定し核兵器を配備、返還後も有事の際の再配
備を認める日米両政府間の密約があったことが、公開された米政府
の機密文書などで十二日明らかになった。
米核監視団体の天然資源保護協会が発表した。小笠原諸島の核配
備や返還後の密約が明らかになったのは初めて。同協会は、再配備
に関する密約は後の沖縄返還の際の核持ち込み・通過の密約の先例
になったとみている。
(続) 991213 0828
[1999-12-13-08:27]
12/13 08:27 父島、硫 外信02 #02
同協会のロバート・ノリス氏らは十月、沖縄に千二百個の核が配
備されていたなど冷戦時代の米核配備状況を発表したが、この時特
定できなかった二地点がその後両島だと分かった。
米統合参謀本部文書(五七年六月)は、五六年二月に父島に核爆
弾配備が始まったと記録。海洋発射核ミサイルのレグルス、タロス
と合わせ三種類の核兵器が六五年十二月まで配備されていたことが
確認された。
硫黄島には、プルトニウム部分を外した核爆弾を五六年二月から
返還の二年前まで配備。五六年九月―五九年十二月の間は、同部分
も含む完全な核爆弾も置かれた。両島とも配備数は不明。
(続) 991213 0828
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[1999-12-13-08:27]
12/13 08:27 父島、硫 外信02 #03
同氏らは、両島が核ミサイルを発射した潜水艦がミサイルを再装
てんする基地と位置づけられており、日本などの基地が破壊された
後も、米軍が目立たない両島からの核攻撃継続を想定していたとし
ている。
小笠原返還に伴う有事の核再配備の密約は、米軍の強い意向を受
けジョンソン政権が佐藤政権と交渉、秘密合意に達し、後の日本政
権も従う方向で協議が進んだことが、国務省文書で確認された。
返還直前の六八年四月十日に「小笠原諸島核貯蔵の合意」を交わ
したことも記録されており、この合意自体は公開されていないが、
同氏らは米軍による核再持ち込みの権利を認めた文書と断定した。
(了) 991213 0828
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[1999-12-13-08:27]