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回答先: 台湾地震で被災が動機 覚せい剤運搬の船長供述 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 10 月 20 日 11:31:14:
1999年10月20日(水) 10時45分
覚せい剤は北朝鮮製 大量密輸で捜査本部断定 高純度、真空パック(西日本新聞)
鹿児島県笠沙町の黒瀬海岸で五六四・六キロの覚せい剤が押収された大量密輸事件で、福岡県警などの特別合同捜査本部は十九日、逮捕した外国人容疑者らの供述や鑑定などから、覚せい剤は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で製造されたものとほぼ断定した。また、覚せい剤を運んできた台湾漁船「新生号」の乗組員らは、一人数百万円の報酬を受け取る約束で密輸を請け負ったことが分かった。密輸を指示したのは台湾と香港に潜伏している複数のマフィア関係者とみられ、台湾捜査当局などと連絡を取り、行方を捜している。
容疑者グループの供述によると、新生号は九月二十五日に台湾北部を出港。同二十九日夜、北朝鮮の領海に近い黄海で、別の船から、ポリ袋入りの覚せい剤が入った段ボール箱を受け取り、新生号内でボストンバッグに詰め替えた。段ボールは海に捨てたという。
北朝鮮ルートの覚せい剤密輸の実態は明らかになっていないが、逮捕された乗組員らは「船には、自分たちには読めない文字が書かれてあった」と供述。覚せい剤は中国や韓国のものと違って(1)純度が極めて高い(2)精巧に真空パックされていた―ことなどから、捜査本部は北朝鮮製とみられるとしている。
新生号に覚せい剤を渡した船は当初、中国南部から出港したとみられていたが、これらの供述などから、北朝鮮籍の船だった疑いが強いとみている。
黒瀬海岸で待ち受けていた台湾出身の方金涛容疑者(48)らは「千葉県浦安市の倉庫まで車で運ぶよう指示された」と供述しており、捜査本部は別のマフィア関係者が受け取り、複数の暴力団に配分する計画だったとみて、流通ルートの解明を急いでいる。
[西日本新聞1999年10月20日]