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◎33年ぶりに大魔神復活 撮影当時そのままに
9月に行われる京都映画祭で往年の人気映画「大魔神」シリーズ
が上映されるのに合わせ、撮影当時と同じ大きさの大魔神像が20
日、33年ぶりに復元された。
みけんにしわを寄せた表情の大魔神は、焦げ茶色の重厚なよろい
姿で高さ4・5メートル、重さ約300キロ。穏やかな武人像が腕
を回すと鬼面に変わる映画のシーンそのままの迫力だ。費用は約3
00万円で、京都市の模型制作会社が3カ月かけて作った。
森田富士郎・撮影監督(71)ら当時の映画撮影スタッフも駆け
付け、久々の再会。森田さんは「復元された大魔神に映画の持つ生
命力を感じる。物を壊すだけじゃなく、民話を基に日本人の心を描
いた映画。また撮りたい気持ちになる」と目を細めた。
大魔神シリーズは大映が1966年に制作した「大魔神」「大魔
神怒る」「大魔神逆襲」の3作品。特撮技術と時代劇を巧みに結び
付け、完成度の高さから現在もファンが多い。
京都映画祭で9月23、26両日、3部作を上演。像は9月18
日から5日間、JR京都駅ビルでも公開される。
問い合わせは京都映画祭実行委員会事務局075(352)41
13。 (了)
[共同 8月20日] ( 1999-08-20-16:12 )