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◎新潟コシからカドミウム 町が出荷の保留を要請
新潟県は21日、同県鹿瀬町深戸の一部農家が生産したコシヒカ
リの玄米から、販売禁止となる食品衛生法の基準値(1・0ppm)
を上回るカドミウムを検出した、と発表した。同町は同日までに集
落の農家18戸に出荷の保留を要請した。
深戸では1974年にもカドミウムが検出。周囲の銅山の影響が
指摘された。今回は「銅山の排水対策は施しており、原因は分から
ない」(県農林水産部)という。
県によると、検出したのは既に刈り取りが終わった1戸の玄米で、
含有量は1・58ppm。98年産米で食用の限界とされる食糧庁
通達基準(0・4ppm)を超えるカドミウムが検出されていたた
め、9月、県が緊急に調査した。
県は9月下旬、全戸に対して玄米の詳細調査を実施する予定で、
同法の基準を上回れば販売禁止となる。農林水産部の板屋越麟一部
長は「所得補償も含め、国、町と生産者への対応を検討したい」と
話している。 (了)
[共同 9月21日] ( 1999-09-21-12:14 )