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回答先: 人質解放、第3国で交渉へ 仲介役近くビシケク出発 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 20 日 09:20:18:
◎解放合意の可能性低い キルギス政府幹部が予測
【ビシケク19日共同】キルギスでの日本人技師拉致(らち)事
件で同国政府幹部は19日、イスラム武装勢力の犯行目的について
「ウズベキスタンの野党勢力として国際的承認を受けること」と指
摘、人権活動家アクノフ氏が今週中にも第3国で行う予定の武装勢
力指導部との非公式交渉で解放が実現する可能性は低いとの見方を
示した。
同幹部によると、武装勢力がこれまでキルギス側に要求してきた
人質解放の条件は(1)ウズベクへの通行の保証(2)ウズベクで
収監されている仲間の釈放ーのほかに、ウズベクの野党としての承
認。
身代金の要求がないことから同幹部は、事件が金目当てではなく
「極めて政治的なものだ」と強調した。
このためキルギス政府筋は、アクノフ氏と武装勢力指導部との直
接会談について「解放で合意する可能性はゼロではないが、アクノ
フ氏が政府の公式代表でない以上、大きな成果を上げる可能性は少
ない」と述べた。
同筋は、イスラム原理主義組織「ウズベキスタン・イスラム運動」
を母体とする武装勢力が狙っているのは、最終的にキルギス政府を
政府レベルでの公式解放交渉に引っぱり出すことであると指摘した。
キルギス政府はこれまで武装勢力とは「公式の交渉」はしないと
して、同氏を窓口にした非公式の解放交渉を進めている。 (了)
[共同 9月20日] ( 1999-09-20-07:26 )