Tweet |
回答先: アルジェリアで国民投票 過激派との和解の是非問う 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 17 日 09:41:03:
◎対過激派和解を承認 アルジェリア国民投票
【カイロ17日共同】イスラム過激派組織との和解政策の是非を
問うアルジェリアの国民投票は16日、即日開票された。AP通信
が伝えた暫定投票結果によると、、賛成票が98%以上に達した。
ブーテフリカ大統領が進める和解路線が圧倒的支持を獲得した。
大統領は今後、治安の回復と経済の復興に向けた国政運営を本格
化させる。
投票率は約85%と、4月の大統領選挙を約25ポイント上回り、
和平を望む国民の熱意を示した。
有権者数は約1800万人で、全国約4万カ所で投票が行われた。
和解に反発する過激派によるテロも懸念されたが混乱なく終了した。
今年4月に就任した大統領は6月、過激派や支援者ら約5000
人を恩赦(1)集団虐殺など凶悪事件にかかわった者を除く過激派
メンバーを釈放(2)投降者を免罪・減刑−−を柱とした法律を制
定するなど、思い切った和解路線を打ち出した。
国民の間には、市民をテロの恐怖に陥れた過激派との和解に反対
意見もあったが、大統領は「和解政策が拒否されれば辞任」を公言、
約3週間に及ぶ投票呼び掛けキャンペーンで支持獲得に成功した。
大統領は、近く内閣を大幅に改造、政権を安定させた上で失業や
貧困などテロの温床となった社会問題にも長期的に取り組む。
過激派のうち「イスラム救国戦線」(FIS)は和平路線を支持
しているが、最強硬派「武装イスラム集団」(GIA)は拒否。今
後、GIAとの和解や組織解体が焦点となる。
アルジェリアでは1992年、FISが勝利した総選挙を軍部が
無効宣言して以来、イスラム過激派のテロや軍・警察との戦闘が続
発。これまでに約10万人が死亡したとされる。 (了)
[共同 9月17日] ( 1999-09-17-10:13 )