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回答先: 住宅爆発、8人以上死亡 モスクワで 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 13 日 22:13:46:
◎解説=モスクワ爆弾テロ 国内統制力に深刻な疑問
【モスクワ13日共同】モスクワの無差別爆弾テロは、エリツィ
ン政権のお膝元である首都の心臓部などを次々と襲い、エリツィン
大統領の国内統治能力に深刻な疑問を突きつける結果となった。
ロシアからの独立を主張して隣接するダゲスタン共和国に侵入し
たチェチェン武装勢力との関連を指摘する見方もあり、連邦体制の
根幹にかかわる反政府勢力の動きが、地方だけでなく首都でも抑え
られなくなった可能性がある。
エリツィン政権がテロ防止に有効な手を打てなければ、年末の下
院選や来年の大統領を前に、大統領の政権基盤はさらに揺らぐ事態
が予想され、今後のロシア情勢への影響は大きい。
一連のテロの背景としてはVチェチェン武装勢力などとの関連V
非常事態導入により、年末の下院選挙を中止する大統領サイドの陰
謀−−などが指摘されてきた。
しかし、政治評論家のセルゲイ・マルコフ氏は、「クレムリンが
非常事態を導入すれば、たちまちテロ自演を疑われる」と述べ、ク
レムリン陰謀説を否定。むしろ、イスラム原理主義勢力との関係も
指摘されるチェチェン武装勢力が、国内を不安定化させ自らの力を
誇示するための犯行の可能性が強いとの見方を示す。
同氏によると、影響力低下が著しいエリツィン大統領が今回の事
態に効果的な対策をとるのは困難とみられる。しかし、大統領は1
3日、事件への対処で政敵のルシコフ・モスクワ市長との協力を表
明しており、流動化する事態をテコに政局を自らに有利に展開させ
ようとする可能性もある。
(了)
[共同 9月13日] ( 1999-09-13-20:15 )