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回答先: 中国軍少将ら高官を処刑 台湾への軍事機密漏洩で 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 13 日 22:14:24:
◎最悪のスパイ事件に衝撃 法輪功に続く内部離反=解説
【北京13日共同】中国軍の劉連坤少将ら高官2人が台湾に対し
演習の情報など軍事機密を売り渡していたことは、建国以来最悪の
スパイ事件として、江沢民国家主席ら中国指導部に大きな衝撃を与
えたとみられる。
特に江主席は軍歴を持たないのが弱みとされ、軍掌握に力を注い
で政権安定を図ってきた。台湾の李登輝総統の「二国論」に対し演
習など軍事的威嚇で対抗している時期に、足下の軍内部から「離反」
が発覚したことは、江主席にとって大きな不安要素だ。
4月に中南海(党・政府所在地)を包囲する抗議活動を行った気
功集団「法輪功」に多数の党幹部や軍人らが参加していたことも、
江主席に大きな衝撃を与えたとされ、相次ぐ内部の「離反」に対し、
政治思想教育の強化で綱紀粛正を図る構えだ。
江主席は8月に全軍政治工作会議を開いて「軍隊政治思想建設の
若干の問題に関する決定」を出し、「軍は党の絶対的指導の下の人
民軍隊であり、政治思想建設を最優先しなければならない」と強調。
さらに「軍人の個人利益は国家と人民の全体の利益の中にある」と
して、個人的利益の追求を戒めた。
この通知で、江主席は「兵士はマルクス主義の科学的世界観を確
立しなければならない」とも呼び掛けた。改革・開放政策の下で、
かつて中国革命の中核となった軍でも、社会主義イデオロギーが薄
れ、拝金主義が広がっていることへの懸念があるようだ。
こうした風潮が社会全体にまん延し、法輪功へ党幹部ら多数を走
らせる背景となったとされている。10月1日の建国50周年を政
権安定を誇示する舞台としたい江主席は、不安要素を取り除くため
徹底的な綱紀粛正を図ることになりそうだ。
(了)
[共同 9月13日] ( 1999-09-13-17:34 )