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◎中国軍少将ら高官を処刑 台湾への軍事機密漏洩で
【北京13日共同】複数の中国筋が13日までに明らかにしたと
ころによると、中国軍の総後勤部の劉連坤少将(58)と大佐の軍
高官2人が台湾に重要な軍事機密を売り渡したとしてスパイ罪で死
刑判決を受け、8月に処刑された。
中国指導部は、建国以来最悪の機密漏洩事件として事態を重視し、
全軍の幹部に綱紀粛正を呼び掛けた。
複数の同筋によると、劉少将らは、1996年3月の台湾近海で
のミサイル発射を含む軍事演習の前後に、演習の概要や中国部隊や
武器の配置など詳細な内容を台湾側に提供。劉少将らは、1990
年代初めから各種の軍事情報を台湾に提供し、報酬として少なくと
も160万ドルを受け取っていたとされる。
中央軍事委員会主席を兼任する江沢民国家主席は台湾の李登輝総
統の「2国論」で中台関係が緊張するさなかのスパイ事件発覚に激
怒。8月中旬、北京に軍の幹部を集めて緊急会議を開き、同種の事
件が2度と起きないよう強く戒めた。 (了)
[共同 9月13日] ( 1999-09-13-13:37 )