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回答先: ディリ、併合派が制圧 邦人、チャーター機で脱出 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 9 月 06 日 19:00:03:
◎差替=司教宅襲い住民追出す 東ティモール治安深刻化
【ディリ(東ティモール)6日共同】住民投票後に騒乱状態に陥
った東ティモールの中心都市ディリでは6日、併合派民兵が東ティ
モールの精神的指導者でノーベル平和賞受賞者のベロ司教宅の敷地
内で発砲、避難していた数千人の住民を追い出し、赤十字国際委員
会が入居している隣接のビルも攻撃するなど、治安状況は一段と悪
化した。ベロ司教にけがはなかった。
一方、日本の文民警察官2人や政府関係者ら計23人は同日朝、
日本政府チャーター機でスラウェシ島のウジュンパンダンに脱出。
松野明久・大阪外語大助教授ら国連東ティモール派遣団(UNA
MET)の要員やボランティア約200人も6日、航空機でオース
トラリアに脱出を開始し、オーストラリアからの報道では、第1陣
がダーウィンに到着した。ディリには84人、バウカウなど地方都
市には149人が残る。
国連安保理は5日(日本時間6日午前)、緊急協議を行い、併合
派民兵によるUNAMET事務所襲撃などを強く非難する声明を発
表、インドネシア政府との協議のため同国への代表団派遣を決定し
た。代表団は早ければ6日にも出発するが、国連平和維持軍(PK
F)の派遣が最大の焦点になる。
ディリでは6日朝まで、銃撃音や爆発音が激しく響きわたり、同
日付インドネシア紙コンパスは「145人以上が死亡した」と報道。
インドネシア国軍は同日、中心部のマコタ・ホテル前で5日に起き
た併合派民兵による発砲事件の死者は25人から35人に増えたと
明らかにした。
赤十字国際委員会によると、同委員会ディリ事務所や教会に避難
した住民は約2万5000人に達している。日本政府はチャーター
機の出発とともに在ディリ連絡調整事務所を閉鎖。ディリに残って
いる日本人は共同通信記者ら数人となった。 (了)
[共同 9月 6日] ( 1999-09-06-17:20 )