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回答先: ウズベクの気象台でも占拠 武装勢力約50人 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 8 月 24 日 09:51:40:
◎ウズベク政権への報復か 原理主義警戒する周辺国
【タシケント25日共同】中央アジアのキルギスで起きたイスラ
ム武装勢力による日本人技師らの拉致(らち)事件について、隣国
のウズべキスタンの消息筋は、イスラム武装勢力の弾圧に踏み切っ
たウズべキスタンのカリモフ政権に対する報復と、武装勢力の存在
誇示を狙ったことが直接のきっかけになったと指摘する。
ウズべキスタンやタジキスタンは特殊部隊を派遣し、キルギス軍
の武装勢力包囲作戦に参加するなど、周辺国も拉致事件解決に躍起
となっており、周辺諸国は自国や隣国のイスラム原理主義の台頭の
食い止めに必死だ。
事件を起こした武装勢力はもともとウズべキスタン東部を拠点と
する反政府イスラム過激派のメンバー。
ウズべキスタンでは、1991年の旧ソ連からの独立以来、東部
のフェルガナ盆地を中心にイスラム回帰への動きが強まり、共産主
義時代からの政権を継承し、独裁的な政策を打ち出すカリモフ大統
領への反発から、反政府イスラム組織が勢力を伸ばしてきた。今年
2月には首都タシケント市内で大統領暗殺を狙った連続爆弾テロも
発生した。
タシケントの外交筋などによると、武装勢力はウズべキスタン国
内の厳しい取り締まりを逃れ、同様に政権とイスラム反政府勢力の
対立で混乱状態にある隣国タジキスタンに逃亡。タジキスタン北部
を拠点に、軍事訓練を続けていたという。しかし、最近になってウ
ズべキスタンとタジキスタンのイスラム勢力との関係は、勢力争い
などから悪化。新たな拠点を求めてキルギス領内に移動したところ、
キルギス政府からの要請を受け、拉致事件が起きる直前の今月15
日、ウズべキスタン軍が武装勢力を攻撃する事態に発展した。(了)
[共同 8月25日] ( 1999-08-25-18:48 )