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◎北ミサイル基地に燃料管 8月発射警戒=差替
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル「テポドン」の発
射基地内に燃料注入用のパイプライン2本が敷設されていることが
5日までに、米偵察衛星の情報で明らかになった。
政府筋によると、燃料管は基地内の液体燃料貯蔵施設と、酸化剤
貯蔵施設からそれぞれ発射台に向けて設置されている。両施設とも
発射台との距離は数百メートル。液体燃料用とみられるパイプライ
ンは発射台近くまで届いているが、酸化剤用と推測される管は途中
で建設工事が止まっているという。酸化剤は、無酸素の大気圏外で
のミサイル噴射に必要とされる。
これに関連し、防衛庁幹部は同日、記者団に「8月中は発射がな
い、とは言い切れない」と指摘。8月15日の祖国解放記念日と、
テポドン発射1周年の同月末を特に警戒し、情報の収集と分析を強
化する考えを示した。
燃料管敷設との情報は5日に開かれた防衛庁の重要事態対応会議
でも報告されたが、パイプラインが未完成であることなどから「発
射は差し迫っていない」との認識で一致した。
(了)
[共同 8月 5日] ( 1999-08-05-20:27 )