Tweet |
◎チェチェンで空爆、死者も ロ内務省、緊張高まる
【モスクワ5日共同】ロシア公共テレビによると、ロシア内務省
軍部隊は4日、独立を主張する南部チェチェン共和国のケンヒ村付
近に武装勢力の拠点があると断定しヘリコプター発射のミサイルな
どで空爆。車両3台を破壊したほか、空爆で武装勢力側に複数の死
者が出たという。
空爆は隣接するダゲスタン共和国のチェチェンとの境界付近で、
警戒中の警察官らがチェチェン系とみられる武装勢力に襲撃された
のがきっかけ。内務省部隊側は、新たな襲撃事件を防ぐとの名目で
先制的にチェチェン側へ空爆攻撃を加えた。
チェチェンとロシアの独立紛争は1996年に停戦したが、その
後もチェチェン共和国はロシア政府の統制が及ばず、誘拐事件が頻
発するなど治安も極度に悪化。最近は共和国の境界付近でロシア側
と武力衝突が続くなど緊張が極度に高まっている。 (了)
[共同 8月 5日] ( 1999-08-05-06:19 )