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回答先: ★Ｌ−トリプトファン事件の警告 遺伝子組み換え食品の危うさ 投稿者 ★阿修羅♪ 日時 1999 年 8 月 03 日 01:27:50:
“トリプトファン事件”
遺伝子組み換えは安全だ、安全だといって、事故はないっていっています
が、実際に事故はおきているんですね。それが有名な「昭和電工のトリプト
ファン事件」です。これは、昭和電工の方が「私が悪うございました」と、
補償金を全部払いますとパーッとおさめちゃったものですから、原因がどこ
にあったのか、あまり明らかにされないでいつの間にかマスコミが取り上げ
なくなってしまった事件です。
遺伝子組み換えによって事故は起こりうるということを示している例なん
で、くわしくふれたいと思います。まず、細菌。バチルス・アミロケファシ
エンス、バチルスというのは納豆菌の仲間だと思って下さい。納豆菌の仲間
に遺伝子組み換えを行いました。それでトリプトファンという物質をたくさ
ん作る酵素を細菌が作るちょっと複雑なんですけれども。遺伝子組み換えで
たんぱく質を作らせたんですけれども、商品はたんぱく質じゃなくて、その
たんぱく質の働きによって生じるトリプトファンなんですね。そのトリプト
ファンを商品として大量生産したわけです。それで、よく眠れますよとか、
健康食品ですよということで販売した。
トリプトファン自体は、アミノ酸の鎖の一つですから、私たちの体もかな
りトリプトファンをもってますから、原理的には問題ない。いわゆる遺伝子
組み換えによってその商品として考えた場合、その細菌が変化をおこしてい
たわけですね。それで有害不純物質を細菌が作るように変化していったわけ
です。ですから、遺伝子組み換えでいわゆる学者が試験管１本でやっている
レベルだと、新しい遺伝子が入って新しいたんぱく質ができて結果としてト
リプトファンがたくさんできるというふうなことなんですけれども、工業化
することによって（大規模にタンクで培養する）、そういう有害不純物質が
無視できない程の量がふくまれてしまうわけです。健康食品として飲んだト
リプトファンによって、筋肉痛がおきたり、呼吸困難を訴え出た人だけでも
5,000人から6,000人いると言われています。死者は38名でした。
このように、遺伝子の検査とかたんぱく質の検査だけでは危険性は予想で
きないんですね。国会での答弁でも、「遺伝子っていうのは安全ですよ。た
まごの白身と黄身もたんぱく質ですよ、安全ですよ」ということをいってる
んですけれども、その検査だけしかやってないんですね。それだけでは予想
できない危険性がここにあるということは、如実に示されています。小規模
な試験管レベルの実験では安全性評価はできないということなんですね。簡
単に新しいものをすぐに実用化するというのは、どれほど危険なことなのか。
昭和電工のこの事件はすごい重要な教訓ではないかというふうに考えていま
す。
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