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◎開票結果の承認を見送り インドネシア総選挙委 先行きに不透明感
【ジャカルタ26日共同】6月7日に実施されたインドネシア総
選挙を管轄する総選挙委員会は26日、開票結果承認のための会合
を開いたが、委員会に参加する48政党と政府代表のうち27政党
が署名を拒否、承認は見送られた。
規定では総選挙委員会が結果を拒否した場合、大統領が承認でき
ることになっており、ハビビ大統領が同委員会に代わって承認する
見通し。しかし、開票結果の承認がもたついたことで、今後の議席
確定作業などが難航するとみられ、政治の安定化に懸念を残した。
承認には同委員会の3分の2以上の署名が必要だが、53人の委
員の中で署名したのは政府代表5人と17政党代表だけ。27政党
代表が拒否、4政党代表が欠席した。拒否したのは議席を得られな
かった小政党の代表で、総選挙での不正行為などを理由に挙げた。
小政党はこれまで、議席を得られなかった政党にも国会に議席を
与えるよう要求していた。
総選挙で選出するのは国会(定数500)のうち国軍任命の38
議席を除く462議席。今後、総選挙委は議席確定作業のほか、大
統領を選出する国民協議会(国会議員を含め定数700)へ向けて
各種団体代表に与えられる65議席の任命作業などを急がねばなら
ないが、総選挙結果を承認しなかったことで、先行きに不透明感が
出てきた。 (了)
[共同 7月26日] ( 1999-07-26-17:21 )