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回答先: アチェー 国軍が独立派39人を射殺 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 7 月 26 日 18:03:18:
◎東ティモール以上に深刻化 アチェ、事実上の内戦状態
【ジャカルタ26日共同】インドネシア国軍による独立派住民虐
殺事件が26日明らかになったアチェ特別区は、独立派ゲリラの武
闘路線が4月ごろからエスカレート、国軍が一時控えていた過酷な
弾圧に再び乗り出し、事実上内戦状態となっている。
アチェはインドネシア建国時から国の一部で、東ティモールとは
歴史的背景が異なるため独立要求が受け入れられる見通しはない。
出口の見えないまま東ティモール以上に情勢が深刻化する恐れがあ
る。
アチェはオランダからの植民地解放闘争に貢献。しかし、スカル
ノ初代大統領が約束していたアチェ州樹立を反故にしたことから1
950年代に独立派反乱が起きた。特別区の地位を受け入れること
で妥協したが、スハルト前政権下でも国軍の過酷な人権弾圧を受け
たため住民は独立願望を強めている。
今年4月ごろから独立運動組織「自由アチェ運動」は国軍襲撃な
ど攻勢を強め、4月からの犠牲者は今回の事件を除いても、約14
0人に達した。混乱を恐れて村を離れる避難民は6万人を超えてい
る。
柔軟路線に転じたハビビ大統領は3月に現地を訪れ、過去の弾圧
を謝罪したが、アチェ住民が強く求めている人権状況の改善が進ま
ず失望感が広がった。東ティモールが8月に予定される住民投票で
独立を選択すると、アチェの独立運動に一層弾みがつく可能性があ
る。 (了)
[共同 7月26日] ( 1999-07-26-20:56 )