マイケル・ヘイズの研究


[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ1999−2 ] [ FAQ ]

 
投稿者 SP' 日時 1999 年 7 月 22 日 07:59:03:

回答先: The Great Architecture of the Universe 投稿者 SP' 日時 1999 年 4 月 22 日 19:13:26:

 四つの塩基がRNAコドンという三対のユニットを形成できるのは、六四個という数字のもとであると学んだとき、マイク・ヘイズは、そこはかとない既視現象を覚えた。六四という数字が、かすかな記憶を呼び覚ましたからである。また、これらのコドンは、タンパク質をつくり出すのに必要な二〇種類のアミノ酸に対応しているが、「開始」と「終了」を告げる二つの指示コードがあることから、基本数が二二であることを知ったときにも同じことが起こった。これもまた、どこかで聞いたことがあるような気がしたのだ。
 やっと彼は、どこで数字の六四に出会ったのかを思い出した。運勢を見る書として使われる中国の『易経』だ。そして、易経で使われる基本単位は、むろん、陰陽の原理に対応する三本の線(実線あるいは破線)である。陰陽は、明と暗、男性と女性、あるいは月と太陽と見ることもできる。

 ヘイズは、ヒッピー時代に易経を勉強したとき、「六爻」(それぞれが二組の三本線、「卦」でできている)の数が、なぜ七×七でも九×九でもなく、六四でなければならないのかとぼんやり考えた覚えがあった。そして、こんどはRNAの三対ユニットがそれぞれDNA分子の三対ユニットとつながることを知ったのである。つまり、生殖機能を持つ細胞すべての中心にある情報の「二重らせん」は、易経のように、六四組の「六爻」でできているのだった。これは本当にただの偶然なのだろうか。

 もし偶然でないとしたら、DNAの中に、八つの三対のユニットが隠されていなければならない。まさにその通りであることがわかったとき、マイク・ヘイズは、ひょっとすると、自分は何かきわめて重要なことを発見したのかもしれないと思いはじめた。
 つぎに彼は、数字の二二をどこで見たのかを思い出した。それは易経ではなく、ギリシャの「数学の父」ピタゴラスに関係あることだった。ピタゴラスの学派は、数字の二二を神聖なものと考えた。それは、三オクターブの音程を表すもので、彼らは音楽を宇宙の根本的な秘密であるとも考えていたのだ。もちろん通常の音階とは、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの七つの音で成り立っていて、最後のドはつぎのオクターブの最初の音となる。しかし、三オクターブの場合には(ピタゴラス派は、数字の三にも神秘的な重要性を見出していた)、それはドで始まり、二二個の音を経て、また最後のドで終わる。
 マイク・ヘイズは一〇代のはじめ頃からギターを弾いていたので、音楽の理論がある程度わかっていた。その後に続いた研究でも、これはきわめて大事な要素となった。
 とにかく、この初期の段階、一九七〇年代の後半の時点では、DNAのコードにあるこれらの数字は、宇宙の何か根本的法則を表わしているのではないかという考えが彼の頭に芽生えはじめたのだ。

 ピタゴラス派の考え方は、「数の神秘論」とも呼ばれているが、数字の三と七、それに音階を律する法則に大きな重要性を付していた。グルジエフもまた、「三の法則」「七の法則」について語っている。三の法則では、すべての創造には、ある「第三の力」が関わっているとされる。私たちはふつう、ものごとを二面性の観点からとらえがちだ。ポジティブとネガティブ、男性と女性、善と悪、といった具合である。グルジエフは、インドの数論派哲学からの考え方として、そういう二面性ではなく、私たちは「三」という単位をもとに考えなければならない、と述べている。ポジティブとネガティブは単に互いにバランスを取り合うに過ぎないが、そこから何かが生まれてくるためには、第三の力の働きかけが不可欠だ、と言うのだ。

 七の法則のほうは、音階の七つの音の例で説明できる。ここでは、最後のドが、何らかの形ですべての音をまとめ、さらに高いオクターブに進むことを可能にしてくれるのだ。別の例では、光のスペクトラムの七色が「互いに引き寄せられてひとつとなり」、白光となる。
 マイク・ヘイズが世界のおもな宗教を研究しはじめたとき、数字の三、七、それに二二が頻繁に登場するのに驚かされた。エジプト神、トトとして表わされる、ヘルメス哲学の伝説の創始者は、「三倍も偉大なヘルメス」として知られている。ピタゴラスによって発見されたことになっている円の直径と円周との関係を表わした数πは、22÷7である。
 ノアの箱船の物語では、ノアは箱船を造り、すべての動物と鳥を二匹/羽ずつ乗せるよう神より言われる。七日後、雨が降りはじめる。洪水が収まり出すと、様子を見るためにノアはカラスを放つ。カラスが戻ってこなかったのを受けて、七日後、彼は鳩を一羽放つが、それも大地を見つけることができない。さらに七日後、ノアはふたたび鳩を放ち、こんどはそれがくちばしにオリーブの木の枝をくわえて戻ってくる(オリーブの枝は、第三の力のなかでも最も重要な要素、融和の象徴となる)。さらに七日後、彼はふたたび鳩を放つが、こんどは大地を見つけたらしく、戻ってこない。
 聖書に詳しい方であれば、動物の数について矛盾する記述があるように見受けられることはご存じだろう。第六章九節には、神はノアに対し、すべての生き物を二頭ずつ乗せるよう告げる。七章二節では、これが、「清らかな」動物については七組、不浄な動物は二頭となる。しかし、八節では、結局ノアは、すべての動物を二頭ずつだけ連れて箱船に乗り込むのだ。実のところ、七組の動物を乗せるというのは、ほとんど意味をなさない。と言うことは、どこかの書記によって、「魔法の」数字である七を聖書の文面に取り入れる目的のためだけにこれが挿入されたことを暗示している。同じことがノアの年齢についても言える。六〇〇歳というのは、人生の第七世紀のはじまりであるとも考えられる。
 ヘイズは、この物語には七日間の時期が三回あるが、大地を見つけられなかった鳩が戻ってくる一日があるため、合計は二二日間となることを指摘する。神による融和の象徴である虹には、むろん七つの色がある。
 やはりこれと同じ数の神秘が、メノーラとよばれるヘブライ文化の聖なるランプ・スタンドにも見られる。メノーラの両側には六本の枝があり、それぞれに三つのカップがついていて、その合計は一八となる。ふつうであれば、中心の枝(七本目)にも三つのカップがあり、合計が二一となると考えるだろう。だが、実はカップは四つあり、合計は二二となるのだ。二二個のカップを七本の枝で割ると、数字のπが出てくる。
 ピタゴラスはまた、彼がテトラと呼んだ図形にも独特の重要性を附している。テトラとは、三角形に並べられた点だ。

 ピタゴラスは、この図形を、超自然的なものの象徴と見ていたが、ヘイズはこれを、進化し、上昇していく過程を象徴するもので、いちばん上の点が、一番高いドのように、さらに高い次元への昇華の象徴であると見る(プラトンはテトラを「球体の音楽」と呼んでいる)。テトラから、ピタゴラスはさらに二つの聖数を導き出す。一〇(点の数)と四(段の数)だ。
 ヘイズはさらに、宗教やヘルメス哲学において、テトラのシンボルが繰り返し登場することを示している。たとえば、コーランに関する評論である「タフシール」では、 予言者マホメットが七つの天国を訪れるさまが記述されているが、それはこんな始まり方をする。マホメットは、ロバでもラバでもない四足獣にまたがってモスクに入り、頭を三回垂れて祈りを捧げると、天使のガブリエルが彼に二つの器を差し出す。ひとつはワイン、もうひとつはミルクが一杯入っている。マホメットがミルクの入ったほうを選ぶと、彼は第一の天界に導かれていく。と言うことは、まず四足獣(数字の四)、そのあとに三回のおじぎ、二つの器、さらに第一の天界、ということで、これらの数字がテトラを形成している。四足獣も象徴的だ。ロバでもラバでもないというその素性は、第三の力、あるいは物事の顕現を表わし、それがテトラのつぎの段階、数字の三につながっていく。ワインとミルクの入った器も象徴的であり、ミルクがやさしさ(中国の陰の原理)の象徴であるのに対し、ワインはより積極的で、自己主張的な面を表わしている。
 マイク・ヘイズの一〇年間にわたる宗教についての研究は、ついに『限りなき調和』(The Infinite Harmony)という本にまとめられ、エジプト、ユダヤ教、ゾロアスター教、ジャイナ教、仏教(八正道も含む)、儒教、キリスト教、そしてイスラム教に関する章があり、さらに別の章で、錬金術、ヘルメスの暗号、そして易経にも一章、遺伝子コードにも一章を割いている。彼の基本的な論点は、音階、それに三の法則、七の法則が、生命の根本的コードや、進化を司る法則を表わしている、というものだ。そして、これらの数字が、世界の偉大な宗教では、驚くほどの頻度で登場することを立証している(聖書の中の黙示録は、とくに数字や音楽が象徴するものにあふれているようだ)。
 いたしかたないことだろうが、これを読んだ読者は、結局ここにあげられた証拠は、すべて事実と数のつじつまを合わせてしまおうとする著者の決意を示しているにすぎないのではないかと考えはじめてしまう。たとえば、私自身、神が雨を降らせたのが、なぜ四〇日間で、当然予想される七日や八日や二二日間ではないのかと考えてしまった(ただし、その答えは、テトラにある二つの数、四と一〇を掛け合わせたということなのかもしれない)。だが、彼の議論を最低限のレベルでしか受けいれないにしても、世界中の宗教で、三、七、それに八という数字が、奇妙なほどの頻度で登場することについては何の疑いもない。それはまるで、これらの宗教がすべて何か音楽の定理を受けいれているかのようなのだ。

 ヘイズはまた、エジプト人はπについての知識があったと、きわめて説得力をもって論じている(ご記憶と思うが、πがピタゴラスによって発見されるのは、この二〇〇〇年後ということになっている)。たとえば、北エジプトにある二二の「ノメ」(地区)すべての統括官に、あるひとりの神官を任命するという制令を例にあげる。その後、その息子が同じ職に任命されると、彼は七つのノメだけの統括官とされているのだ。この象徴するところは明らかである。父の下に子が来る−−つまり、七分の二二、二二割る七ということだ。
 また彼は、大ピラミッドと、「ヘルメスの魔法の平方数」との関係を指摘する。その数、二〇八〇とは、一から六四までの数の和なのだが、六四は、むろん易経や遺伝子コードの数である。(以上『アトランティスの遺産』p371-379より抜粋)


#NTTデータはテトラですが...カバラでは点のかわりにYHWHの四聖文字が入った三角形で、絶対者を象徴します。



フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。