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投稿者 比ヤング 日時 1999 年 7 月 20 日 12:49:49:

回答先: 種子に迫る危機 投稿者 ★阿修羅♪ 日時 1999 年 7 月 20 日 08:57:00:

ターミネーター・・・植物が次々と自殺する???危険な遺伝子操作

 ”終結させるもの”という意味を持つ遺伝子技術が米・
デルタ&パインランドという会社と米農務省によって開発
されました。そして、この会社は今年5月にモンサント社に買収され事実上この技術はモンサント社のものになりました。

ターミネーター技術というのは、種子が発芽を始めると毒
素たん白を作り出し、種子を自殺に追い込むというものです。

 モンサント社は今年、大手医薬品メーカーのアメリカン・
ホーム・プロダクト社と合併して、世界最大のアグリビジネ
スとなりました。そのモンサント社が種子支配を強化する
ためには、どうしても必要な技術が、このターミネーター
でした。これまで多額の開発費をかけてきた遺伝子組み換
え作物の種子に、このターミネーターを組み込むことで、
管理の届かないところで遺伝子組み換えした種子が拡散し
たり流用されることが無くなるからです。

第二世代が発芽すると自殺するように組み込んだ遺伝子、
実はとんでもないリスクを追っています。もし、このター
ミネーターが花粉によって飛散して、自殺毒素を作る遺伝
子組み換え遺伝子が生態系へ拡散してしまったら?植物が
次々と自殺する風景は、この世の終わりを見るようでとて
も想像がつきません。まわりの雑草に拡散する心配はない
とされた遺伝子組み換え・・・いとも簡単に雑草に飛び移るこ
とがわかってきました。ターミネーターは絶対に飛散しな
いとは言い切れないのではと思います。

他にも人間はじめ、動物や微生物にどんな影響を及ぼす
か、まだまだ分からないことだらけです。種子を蒔いても
収穫できないというのは、種子を企業から買うしかないと
いうことです。この自殺するターミネーター種子が広がれ
ば企業の種子支配がますます強化されることになるのです。

日本を含む78カ国に特許申請されているこの技術、現在14
億の自家採種で種を手に入れている貧しい農家や、今も自
家採種されている日本の米・…これらもターゲットに入れて
いるアグリビジネスの企業戦略に与しないよう、強く反対
していきたいと思います。


ターミネーターって何だ?

ターミネーター技術の特許取得

ターミネーター技術というのは、遺伝子操作で種子の第二
世代は芽がでないようにしたもので、遺伝子組み替え作物
にも、ふつうの作物にもどちらにも使うことができます。

この技術がほどこされた作物から自家採種して撒いても発
芽しないので、生産者は毎年種を買うことになり、種苗開
発企業の利益が完全に保護されるようになります。

この技術は、米国の種苗会社デルタ&パインランド社と米
国農務省が共同で開発し、1998年3月3日、米国特許が付与
されました。特許取得名称は「植物遺伝子の発現制御」とい
うもので、この技術を環境保護団体RAFI(Rura
Avancement Foundation International)がその危険性か
ら「ターミネーターテクノロジー(致死的技術)」と命名しました。

米国政府がこの開発に関わったのはバイテク技術で先行す
る米国企業の知的所有権を守ることが国益と考えたからで
しょう。しかし、草の根国際会議では米国の市民グループ
が税金を使ってこの危険な技術開発に関わった米国農務省
を強く非難しました。

この技術は現在、日本を含む世界78カ国に特許出願されて
います。現在、綿、たばこが実験中で、まず綿が2004年に
は商品化される見通しです。なお、モンサント社はこのデ
ルタ&パインランド社を今年5月に買収、このターミネー
ター技術もモンサント社のものになります。

● ターミネーター技術のメカニズム

作物に遺伝子組み換え操作で胚芽を殺す毒素遺伝子を組み
込みます。作物が種苗から生長、開花、受粉というように
ふつうの生長過程を経て、種子が成熟し、休眠期間を経て
いよいよ種子の中で第二世代の生長点や幼葉が作られよう
というその時になって初めて毒素遺伝子は働くようにプロ
グラムされています。毒素ができると胚芽は殺され、その種は死にます。

綿の場合、種子から油や綿の繊維を採ることは通常どうり
できます。稲も収穫物としてふつうにコメが採れます。し
かしこれを種もみとして撒いても発芽しないというものです。

● ターミネーター技術とハイブリッドとの違い

ハイブリッド(F1)も毎年種を買わなければならないよ
うにしたものですが、何がどう違うのでしょうか?

ハイブリッドは近縁種(品種)間で交配して、両親のそれぞ
れの有用な性質を受け継いだ雑種の子を得るためのもので
す。ハイブリッドの種からとった孫の代には、ハイブリッ
ドの良い性質は受け継がれたり受け継がれなかったりする
ので、生産者は自家採種はせず、毎年交配して生産される
ハイブリッド種子を買うようになり、それで種苗開発会社
が利益を守るというものです。

しかし、F1化がうまくいく品種のかけあわせは限られており、米や麦、豆など自家受粉の作物では困難です。

遺伝子組み換えの作物でもF1化はごく一部で可能になっ
たにすぎず、中国など東アジアへ遺伝子組み換え種子の販
売拡大を図りたくても、その守る手だてがなかった開発企
業のジレンマを解決してくれる、究極の技術がターミネー
ター技術なのです。

ハイブリッド種子の場合、第二世代の種子は普通に発芽し
ます。生産者がこれから選別交配を根気よくしていけば、
つかえるものを手に入れることができないわけではありま
せん。一方、ターミネーター種子の第二世代は発芽しませ
ん。毒素によって死んでしまうのです。

● ターミネーター技術の問題点

@ 花粉飛散による交雑で胚芽を殺す毒素遺伝子の拡散が起
こる→繁殖力を無くした植物が広がることは地球を不毛の
地へと変えてしまわないか。

A 毒素たん白摂取の人への影響、特にアレルギー性の懸
念、またこれを食べる鳥や昆虫、カビ菌やウイルスなどの
微生物へ与える影響は未知。

B香辛料の種子など放射線照射されるものがあるが、ター
ミネーターの毒素遺伝子がその場合、どう変化するかなど
未知。

C特定企業による種子の支配が強まり、種子の決定権は企業に握られる。

D開発企業の権利が及びにくかった第三世界への遺伝子組
み換え種子販売がターミネーター技術導入で推進される。
そして低コスト生産や高付加価値をウリ文句に組み換えな
どの新品種を最初はただ同然で安く販売する。生産者はそ
れに切り替え、従来の自家 採種で入手されてきた種子が使
われなくなり消滅する。多くの農民が毎年種子を買うよう
になったら、種苗会社が価格や種子の選択権を牛耳るよう
になる危険性がある。

E日本人が好む米の品種で遺伝子組み換えが研究中であ
り、一方組み換え技術によらない品種改良も行われてい
る。優良品種が開発されれば、生産者は競争に負けないよ
うにこぞってそれを生産するようになる。しかし、これに
ターミネーター技術が導入されれば、それは自家採種でき
なくなり毎年買うことになり、種苗会社に牛耳られるようになる。

F繁殖漁期のない種子に作物生産を依存するようになれば食糧危機を招く。

●コメも種子ビジネスにからめとられる危険性

モンサント社などの多国籍科学企業(アグリビジネス)は
ターミネーターや生物特許(優良遺伝子組み換えを発見した
としてこれに特許をかける)など遺伝子の私物化によって種
子開発を独占しつつあります。

モンサント社は農薬メーカーですが、種子会社の買収を繰
り広げ、いまや大豆・とうもろこし・綿種子販売では全米一位です。

また、スイスのチバガイギー社(製薬会社)は組み換えの殺
虫とうもろこしを開発しましたが、この会社がサンド社(ス
イスの製薬会社)と合併し、ノバルティス社となりました。
ノバルティス社はいまや世界一の農薬メーカーです。そし
て韓国のソウル種苗という会社を近頃買収して、ここを拠
点に日本やアジアへの種子供給をもくろんでいます。

コメはすでにモンサント社と日本たばこ産業が共同で遺伝
子組み換え品種を開発中のほか、他社も取り組んでいま
す。ササニシキ・コシヒカリなど日本人向けのコメに除草
剤耐性や殺虫毒素生成などの遺伝子組み換えを行って海外
で低コスト生産し、日本に輸入してきたら、日本の稲作は
価格ではとうてい太刀打ちできず、消滅するかも知れません。

日本では主要農作物種子法でコメ・麦・豆の品種改良・種
子開発は国民の食料や生産者のための公的利益と考え、企
業の開発は認めず、国や県などの農業試験場に限って行な
われてきました。それが企業の競争によってより早く優良
種子の開発を促すという名目で1986年改訂され、企業の参
入が認められるようになりました。しかし巨大多国籍企業
が種子に注目し、種苗会社をターゲットに世界規模で買収
を繰り広げて手中に収めつつある状況で、日本の種苗も危
ういのです。種子ビジネスはターミネーター技術によって
利益を完全保護できるようになります。ビジネスとしてさ
らに大きく展開されるでしょう。これまで自家採種してき
たコメが、特許やターミネーター技術で自家採種できなく
なればアグリビジネスに完全に依存せざるを得なくなり、
日本の生殺与奪の権利を握られることになります。種子は
食糧であり、いのち・環境と密接に結びついています。少
なくとも主要農作物の種子は公的なものとして私企業が特
許をかけて私物化することを制限すべきです。そしてター
ミネーター技術の応用化は認めるべきではありません。こ
のことを国内法に規定してWTO協議において国際規定として
明確にするよう働きかける必要があります。


食べる側にリスクだけ負わせる遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換えの問題から見えてくるのは、遺伝子組み換
え作物の主要産地は農産物大量輸出国であり、生産コスト
を下げ、競争力強化のために遺伝子組み換え技術を導入し
ているということです。遺伝子組み換え作物がだれのため
のものかを象徴しています。現在開発されている遺伝子組
み換え作物は食べる側には何のメリットもありません。混
ぜて輸入されるので、価格が安いわけでもありません。逆
に遺伝子組み換えの混じらないものを求めると分別コスト
がかかるからと高価格を要求されるようになってしまいま
した。栄養価が高いわけでもおいしくなったわけでもあり
ません。普通の作物と実質的に同じといわれ、そのリスク
だけを負わされている食品なのです。

日本の食糧自給率は、42%(96年カロリーベース)という先進
国では例をみない低さです。なかでも大豆自給率は3%、と
うもろこし(飼料用)0%、ナタネ0.1%とほとんど輸入に依
存している状況です。

これらの作物に遺伝子組み換えが導入されたのをみれば、
コスト競争の貿易商品の輸入に依存する日本が、安さの見
返りとして健康や食糧安全保障を犠牲にしていることがわかります。

ポラン広場機関紙「月刊POLAN」9月号から

#わたしはアレルギー持ち(命にかかわるので品目は言わない
ことにしている)なので、表示がしっかりされてないと不安でなりません。



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