Tweet |
http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/990630/dom/15140000_maidome085.html
1999年6月30日(水) 15時14分
<特報・データ流出>京都府宇治市の事件で元大学院生書類送検へ(毎日新聞)
京都府宇治市の住民基本台帳データ流出事件で、京都府警捜査2課と宇
治署は30日、大阪市内のシステム開発会社でアルバイトをしていた元大
学院生の男性(23)を、「宇治市電算組織に係る個人情報保護条例」違
反容疑で、近日中にも京都地検に書類送検する方針を固めた。これまでの
事情聴取に対し、元大学院生は「データを持ち出して名簿業者に売った」
と容疑を認めている。
調べでは、元大学院生は昨年4月ごろ、宇治市の乳幼児健診システムの
開発を担当した際、自分の光磁気ディスク(MO)に住民票データを記録
して持ち出し、大阪府内の名簿業者に約30万円で売った疑い。
京都府警は、流出したデータのうち、市内在住外国人の個人情報(約
3200件)が原則非公開であることから、条例で漏えいを禁じた「個人
的秘密」に当たると判断した。罰則は3万円以下の罰金。電子データその
ものは刑法上、財物と認められないため窃盗罪の適用は見送った。また、
日本国籍の住民データは一般の閲覧が可能なことから、条例の「個人的秘
密」には当たらないと判断した。
データ流出は今年5月下旬、大阪府内の名簿業者がインターネット上で
21万7617件分の名簿を販売していたことから発覚。市は6月10
日、被疑者不詳のまま宇治署に告発していた。 【前田幹夫、千葉修平】
[毎日新聞6月30日] ( 1999-06-30-14:01 )