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回答先: ユーゴ軍部隊、NATO空爆にほぼ無傷、と英紙 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 6 月 21 日 17:33:55:
◎破壊の大半は偽の模型兵器 ロシア支援なしと軍元高官
【ベオグラード24日共同】ユーゴスラビア連邦陸軍のラドバン
・ラディノビッチ元副参謀総長(退役中将)は23日、北大西洋条
約機構(NATO)が空爆で破壊したはずのユーゴ軍戦車などの兵
器の多くが偽物の模型で、本物の大半は無傷でコソボ自治州から撤
収したことを明らかにした。
ベオグラードにある地政学研究所の副所長を務める同氏は共同通
信との会見で、NATO軍機が撃墜を恐れてあまりにも高高度から
爆撃したため民間人死傷者が不必要に増えたと批判する一方、「動
いている目標」には空爆効果がほとんどなかったと指摘した。
副所長は、空爆中に外国からの軍事援助は「一切なかった」と述
べ、ロシアが最新鋭の防空ミサイル・システムS−300を提供し
ていればNATOに「勝利」できたとの見方を示した。ロシアがユ
ーゴにS−300を提供したとの情報が流れていた。
ロシアとの関係については「NATOの和平条件を運ぶ役しか果
たさなかった」と批判しながらも、「ユーゴは今後も外部の軍事的
脅威にさらされる」ため、ロシアの支援を得て防空網を強化する計
画が進むはずだと述べた。
ユーゴ軍はコソボの要所に装甲兵員輸送車や地対空ミサイルSA
M、戦車、戦闘機などのビニール製模型を配置、NATO軍機のパ
イロットを欺くことに成功したという。
コソボからの軍撤退時に、破壊されたはずの多数の装甲車やSA
Mを積んだ輸送車が行進する映像が国営テレビで放映され、タンユ
グ通信は「実物を見て外国人記者が驚いた」と報じた。コソボでは
空気で膨らませた偽の橋や戦車が記者団に目撃されている。
空爆中は地下の格納庫に隠されていた迎撃機MIG21が数十機、
撤退合意後にプリシュティナの空港から次々と離陸している。しか
し、当初16機あった最新鋭戦闘機MIG29は「大半が戦闘中に
破壊された」と述べた。 (了)
[共同 6月24日] ( 1999-06-24-15:03 )