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回答先: 甘い警備続く米の核施設 プルトニウム2・3トン不明 投稿者 倉田佳典 日時 1999 年 4 月 26 日 17:05:17:
◎放射性物質10日間不明
メキシコ行きがロンドンに
【ニューヨーク27日共同】27日の米紙ボストン・グローブ
(インターネット版)によると、米国のボストンからメキシコに送
られた放射線物質のイリジウムが10日間も行方不明になり、方角
違いのロンドン近郊で発見される事件があり、ずさんな放射性物質
の管理ぶりが明るみに出た。
同紙によると今月16日、ボストン近郊のハイテク企業、AEA
テクノロジーが鉛の容器に詰めたイリジウムをメキシコの建設会社
に届けるため、大手運送会社のフェデックスに運送を依頼した。
容器は90キロで、ビルの4階から落としても壊れない構造だが、
特別に注意深く扱われ、翌日にはメキシコに届けられるはずだった。
イリジウムを建造物の非破壊検査に使うはずだったメキシコの建
築会社からは4日後、送り状だけが届いたとの連絡がAEA社にあ
り、大騒ぎとなった。
イリジウムは26日、英ロンドン近郊のスタンステッド空港で見
つかり、フェデックスは「よくある誤配」としている。
同紙によると、ハイテクや化学、軍事産業が多いボストン地域か
らだけで年間50万個の放射性物質が米各地などに送り出されてい
る。米原子力規制委員会によると、放射性物質の誤配や行方不明事
件は「年に1件程度」ある。
米国では兵器級の放射性物質を一般的な方法で輸送することは禁
止されているが、同紙は民間で利用されている放射性物質の輸送も、
潜在的な危険が高いと指摘している。 (了)
[共同 4月28日] ( 1999-04-28-08:49 )