Tweet |
◎甘い警備続く米の核施設 プルトニウム2・3トン不明
【ニューヨーク26日共同】26日発売の米誌ニューズウィーク
によると、米エネルギー省管轄下の核関連施設は長年にわたって甘
い警備体制が続いており、1996年に同省の警備責任者が実施し
たコンピューター・シミュレーションでは、“敵”がレーザー光線
を張り巡らした警備網を突破して侵入、核爆弾1個をつくれるだけ
のプルトニウムを盗み出して逃走できたケースが80%にも上った。
また長年にわたり核施設で扱ったプルトニウムのうち、約2・3
トンの行方が分からなくなっている。エネルギー省もこれを認めて
いるが、同省はプルトニウム盗難を否定、施設の配管内や兵器の製
造過程で機器類にこびり着くなどしただけだと説明している。
ロスアラモス研究所での核弾頭技術スパイ疑惑が表面化した後、
リチャードソン・エネルギー長官は各施設の警備・安全管理の全面
的な見直しを行っている。 (了)
[共同 4月26日] ( 1999-04-26-16:04 )