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月刊『MU』97年10月号
流 智明の予言異聞−第10回|E・ケイシーが予言する“時”が迫っている−より
私:ながれともあき、1933年生まれ。放送作家、コピーライターを経て占星学の道へ。明暗塾で
学んだ後、ケンブリッジ大の占星学講座を修了。英国占星学協会終身会員。占星学と神秘学
の研究機関「ヘルメス研究所」、未来派哲学集団「キキ・クラブ」主宰。
先日、私が信頼する数少ない霊能者の女性と話をする機会があった。彼女はケイシーと同じく催眠中に
予知を行うのだが、マスコミに出ることを一切拒否し、霊能力でお金を稼ぐこともしない。
しかし、例えば阪神大震災も、明確ではないが「1か月以内に西の方角で大地が揺れる」と前年の暮れ
に予言したし、先頃の神戸のサカキバラ事件についても、今年3月に「子供による大きな事件が半年以内
に起こる」と告げており、その能力には私も驚かされることが多い。
私は彼女に「エドガー・ケイシーの来年の予言は当たりますかね」という質問をぶつけてみた。
答えは「ケイシーの予言は1年延びると思う」だった。これは彼女の霊的な直感だが、この人の場合こ
の種の直感も実によく当たる。
「ということは、やはり1999年ですか」と聞くと「そうです。来年もかなりひどい年になりますが、1999
年と2000年の2年間で世の中は何もかもがひっくり返るでしょう」と語った。
ケイシーの来年の予言というのは、いうまでもなく「1998年までに地球はアメリカ西部で分断され、日
本の大部分は海に沈んでしまう」という有名な予言を指す。
こんなことが現実に起きたら日本は一巻の終わりなのだが、「でも、その可能性はあります。私の予想
では大部分ではなく5分の1ぐらいなのですが、東京を含む南関東から東海地方一帯がなくなるかもしれ
ません」と、彼女はいう。たとえ一部でも海に沈んでしまったら、日本がどうなるかはご想像頂きたい。
「ケイシーの予言が1年先になるというのは、何か根拠がありますか」と聞いてみた。すると彼女はこん
なことをいったのである。
「この10年ぐらい、地球を取り巻く霊的な時間が延びたり縮んだりしているのです。もっと早く起こるは
ずだった世界的な大事件も1999年と2000年に集中します。でも、2000年より先に延びることはありません」
と…。(中略)
エドガー・ケイシーが類い稀な大予言者であることは疑いあるまい。彼は第1次大戦の勃発、1929年の
株の大暴落、日独伊3国の同盟、第2次大戦の始まりと終わり、ユダヤ国家の再建等を的中させている。
恐るべき予知能力を備えていたと納得できるだろう。(中略)
ケイシーは、催眠中に自分が何を喋ったかを覚えていなかった。つまり、催眠中に何者かが、ケイシー
の口を借りて予言したということになる。
ケイシーが行ったリーディングの具体的な内容であるが、1958年から1998年までの40年間に、地球上で
次のことが起こると予言している。
・地球はアメリカ西部で分断される。
・日本の大部分は海中に没する。
・ヨーロッパ北部は瞬きする間に変わってしまう。
・アメリカ東海岸の沖に陸地が現れる(アトランティス大陸の浮上ともいわれる)。
・北極と南極で地殻変動が起こり、それが熱帯地方の火山爆発を誘発する。
・寒帯は亜熱帯に変わり、コケやシダの類いが繁茂する。
(中略)
しかし、これらの大事件は、今現在まだ起きてはいない。ということは、1998年に起こる可能性が高い
ということになる。
占星術でも1998年から異変が始まると読み取れるが、しかしながらこの年に、これ程の大事件が予測さ
れる惑星配置はない。そこで先の女性に判断を仰いでみると、彼女の託宣でも1年後の1999年だという。
1999年ならば、例のグランドクロスの年でもあり、これは占星術的にも納得できるし、大異変という意
味でノストラダムスの予言とも一致する。
1999年8月にできるグランドクロスは何万年に一度という非常に稀な星の配置で、このときは何が起き
ても不思議ではない。(中略)
彼はまた、今世紀末にエジプトのスフィンクスの地下にある“記録のホール”が発見され、超古代(ア
トランティス)文明の謎が全て解けるとも予言しているのだ。(中略)
夢のような話だが、アトランティス大陸が浮上し、スフィンクスの地下の謎の部屋が見つかれば、これ
までの学問や常識の全てがひっくり返るに違いない。逆にいえば、そうした大災害が起こらなければ、人
間は常識を変えようとはせず、意識や価値観の転換もできないのだともいえる。
大異変が起これば人類が破滅の危機に瀕することになる。しかし、それが地球の滅亡にはならないと、
ケイシーは明言している。
彼は「2000年に地軸の移動があり、新しい周期が始まるだろう」と述べ、「その後の時代は“神の栄光
が再び雲間より現れた時代”と呼ばれるだろう」と予言している。彼は敬虔なキリスト教徒だった為“神
の栄光”という言葉を使ったが、それこそが21世紀に訪れる水瓶座時代の黄金期だと私は思っている。
偉大な予言者エドガー・ケイシーは、自分が予言した通り、1945年1月3日に、この世を去った。