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1999年3月19日(金) 10時50分
京都府警 山段氏を聴取 夕刻まで捜索 (京都新聞)
京都の政財界に影響力を持つといわれる損害保険代理会社「キョート・ファンド」の山段芳春会長(68)=京都市西京区嵐山中尾下町=が、京都府警の元警部補浦窪聖一被告(49)=収賄罪で起訴=に高額の服地などを供与していたとされる贈収賄疑惑で、京都府警捜査二課は十八日、山段会長や浦窪被告らを事情聴取し、同社などを家宅捜索、関係書類を押収した。
京都市内の病院に入院中の山段会長に対して、府警は逮捕状を用意していたが、主治医の意見を聞いた上で、病状に配慮し、病室内での短時間の事情聴取にとどめた。この日は、山段会長の秘書からも事情を聴いた。
京都市中京区のキョート・ファンドの捜索は午後六時半に終わり、段ボール約二百箱の関係書類を押収した。西京区の山段会長の自宅などからも、段ボール十一箱の資料を押収した。
これまでの調べでは、山段会長は三年前から昨年末までの間に、五条署の捜査情報や府警の内部情報を教えてもらうなどの趣旨で、浦窪被告に高級服地やネクタイなど百数十万円相当を約二十回ほどに分けて贈った疑いが持たれている。
[京都新聞 1999年3月19日]