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回答先: Re: 洗脳ビデオはつくれるか? 投稿者 明星 日時 1999 年 3 月 08 日 21:33:16:
それと日本で言えば寡占状態の電通なのですが。では電通がなぜ優秀でクリェイティブな企画、作品ができるのか!
違法性があるものも関係あると思うのですが。
Re.「大当たり」そりゃ広告界で俗に言われる「電通公害」のせいですよ。
たとえば、貴方が電通に比べれば弱小といっていいM広告社の新人営業マンとして希望に燃えて広告業界に入ってきたとしてですね、営業努力のカイあって、競合プレゼンでサン○リー等の大予算を握る超有名企業の「総合広告宣伝プラン」を受注したとして、次に何が起こるか。
まず、雑誌やTVの枠を押さえるため、M広告社の媒体部がテレビ局や出版社に予約を入れると「その時間のスポットは空いてません」「その号の裏表紙はもう塞がりました」といわれ、結局事前に予定した広告を打つことが出来なくなったことを知るハメになる。
そこで貴方は何者かが先手を打って自分の広告プランを潰しにかかっていることに気づく。なぜなら、競合プレゼンでライバル広告会社にこちらの手の内(どの媒体にどんな広告を出すのか)を見られているのだから・・・。
そして次に(仮に)(運良く)スペースを押さえることができたとして、TVスポットや番組提供などの大きな仕事では、莫大なお金を放送局に月末〆翌月10日払でしかも「キャッシュ」で支払わなければならない。
しかしクライアントが売掛金を支払ってくれるのは、広告出稿があったことを確認してからだから1ヶ月遅れる。
その上手形払いで現金になるのは6月先・・・。
当然M社経理部は媒体社に予約金を払い込む為、7ヶ月分の資金を銀行から借入れなければならない。
しかし貸し渋り厳しい折、担保になる土地も無く、たかだか4000万円程度の資本金しかない弱小広告会社にカネを貸すようなお人よしの銀行はいない。
そして銀行からこう言われることになる「今回は辞退して電通さんに仕事を回して、御社はその一部を請け負う形にしては・・・そうすれば融資いたしましょう」
そして社長をはじめとする経営者からも「ウチの親会社の新聞社にとって電通は大切なお得意様。今回は涙をのんで諦めてくれ・・・」という声が上がってくる。
また、事前に広告原稿制作の手配をしていたデザイン事務所からは「今回の仕事はキャンセルにしてください」なんていうトンデモナイ電話が掛かってくるかもしれない。
貴方がビックリしてデザイン事務所に向かうと、そこでバッタリ競合プレゼンで熱い火花を散らし合った電通のセールスと出くわすことになるかもしれない。
そしてデザイン事務所の社長に事情を聞いても「かんべんしてください」の一点張。
納得できない貴方は以前肉体関係を持ったコピーライターの女の子を連れ出して事情を聴くことになる。すると彼女は「ウチもいよいよ電通さんと取引できるようになったんですよ。その代わり今回の仕事は降りるように言われて・・・社長の気持ちも解かってあげて下さい」というではないか!「そんなもん解かるか!」
そして最終的にそれらの問題の解決に手間取っているうちに、サン○リーから発注のキャンセルが連絡されてくるのだ。
そして後日貴方はサン○リーの宣伝課長の息子(三流大学出身者)が「ある筋」の「コネ」で放送局に就職したことを知ることになるかもしれない。
そして結局電通・博報堂・外資系広告会社以外では「大きな仕事」「賞を取れる仕事」はできないことを思い知らされることになる。弱小広告会社が生き残るためには電通のお零れをちょうだいするしかないと・・・。
そして貴方は決意を固めるのだ「オレもいつか電通に転職してやるっ!」
ちゃんちゃん。
(以上は友人の元M社社員が体験した実話に基づいたフィクションである)
だから、電通にしか優秀なクリエーターが集まらないってコトよ。へっ、