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回答先: 気を付けよう、甘い言葉とユダヤ人・その1 投稿者 長万部 日時 1999 年 2 月 21 日 23:08:03:
あの「無料」iMacの裏話(下)(WIRED)
( http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/2020.html 2/18から続く)
「『Studio 2000』はわが社にとって究極のプロジェクトなのだ」と、米ワン・ストップ・コミュニケーションズ社のローゼ
ンフェルドCEOは語る。
ここにワン・ストップ社のサイトから切り貼りした文章をそのまま掲載する:「『Studio 2000』はまさに未来のネットワー
クと言える。1ギガの帯域幅で動き、地球規模の通信および放送ネットワークなのだ。世界中の5億以上の家庭がこれから2年
以内に『Studio 2000』と契約を結び、テレビ電話と双方向テレビ、高速インターネットを含むサービスを利用できるようにな
るだろう」
ローゼンフェルドCEOがこの『Studio 2000』計画を初めて発表したのは昨年秋、個人出資家に投資を乞う芝居じみたプレスリリースの中でだった。リリースが主張するところによれば、この計画への投資は、カナダの
http://www.londonguarantee.com/
ロンドン・ギャランティー・インシュランス社の子会社である、モーション・ピクチャー・ボンディング社からの6億ドルの保険によって、損失を保護されるという。
ところが、これはトロントに本社を置くロンドン・ギャランティー社の企業開発担当副社長、マイク・キャプテン氏にとってまさに寝耳に水の話だった。
「1枚の書類も見ていないのに6億ドルもの保険契約を引き受けるはずがない」と、キャプテン氏は語る。ロンドン・ギャランティー社は、映画の投資家が制作費で被る損害の保険を引き受けている。「『Studio 2000』はわが社の関わっている事業ではない。われわれとは何の関係もない」
キャプテン氏はローゼンフェルドCEOに対し、このリリースの内容を撤回する発表を行なうよう求める怒りの手紙を書き送った。同CEOはこれに応じたものの、いまだにロンドン・ギャランティー社がその子会社の代理店であるイスラフィルム社を介してこの契約にサインしたとする主張を曲げていない。「まったくとんでもない会社だ」と、キャプテン氏はいきり立っている。
キャプテン氏は、イスラフィルム社の社員がローゼンフェルドCEOと接触を持ったことは認めているが、この代理店はローゼンフェルドCEOが持ち込んだ映画の企画に対し、2000万ドルの保証をするための予備的なミーティングを行なっただけだと主張している。
より突っ込んだ話し合いに入る前に、この代理店は映画の予算、脚本、監督の名前などについて照会した。キャプテン氏によれば、その回答は得られなかったという。さらに同氏が付け加えたところでは、イスラフィルム社というのは見込みのありそうなビジネスをロンドン・ギャランティー社に紹介する仲介業者に過ぎず、保険契約にサインするような権限は一切持っていない。
「(ローゼンフェルドCEOが)思い込みの激しいたちなのか、それともただのペテン師なのか、私にはわからない」と、キャプテン氏は語る。「しかしわれわれは彼から何一つ具体的な証明を見せてもらっていない。すべては夢に過ぎない。夢に保険をかけるわけにはいかないのだ」
16日(米国時間)遅く、ローゼンフェルドCEOはワイアード・ニュースに対してiMac無料配布の条件を再定義したプレスリリースの草稿を送ってきた。17日発表予定のこの改訂版プレスリリースには、「前払いの必要なし」という一行が盛り込まれている。おまけに、今回はクレジット・カードでの支払いも受け付けないとしている。
「われわれは小切手による支払いだけを受け付ける」と、ローゼンフェルドCEOは語った。自分の会社がトラブルに陥ったとき、クレジットカード会社から金を回収するのがいかに難しいものかということを、AcTVネット社の件で学んだに違いない。 [ワイアード 1999年02月19日]