(回答先: (記事)懲罰が人間関係維持 投稿者 踊る藁人形 日時 2002 年 2 月 18 日 02:10:31)
二人の博士が行った実験は、別に新たに実験しなくても、現実に幅広く行われていることです。(わかりやすいというメリットはあります)
>懲罰がない場合には、協力関係はすぐに崩れてしまったが、懲罰がある場合には
>集団全体の利益が上がったという。
これは、『強欲者組織』が長い年月をかけて実践してきた手法です。
民主政体を普及させてきた『強欲者組織』は、ヒトラーも顔負けの超専制支配と位階制を維持してます。
このような組織であれば、最終的な決定者は一人で済みます。
偉そうな顔をして世界を飛び回ったり、TVに出たり、本を書いている人たちは、ネクタイを締めて、自分がくびきにつながれた存在であるをことを示していると思っています。『強欲者組織』の最終決定者は、ネクタイなぞしていないでしょうね(見たこともなければ、誰なのかも知らないので冗談です)
『強欲者組織』では、裏切り者や反攻者には手ひどい懲罰が行われてきました。例えば、処刑された王や暗殺された大統領などは、表だって懲罰を受けました。
だから、「懲罰がある場合には集団全体の利益が上がった」のです。
しかし、これは『強欲者組織』内部=インサイダーの話であって、我々アウトサイダーに対しては、一致団結して、「自分の持ち分はしまい込み、他のメンバーの共同体意識により生じた利益をかすめ取る」ことを行ってきました。
そして、その行為を非合法や暴力で行っても、『強欲者組織』のインサイダーであれば、懲罰を受けることはありません。(政治権力は、彼らの下位の組織です)
>米国サンタフェ研究所の経済学者は「ただ乗りする人間を罰する機会が公共心を持つ人々に与えられること」を社会政策に組み込むことがよいとコメント。
『強欲者組織』のインサイダーではない“小金持ち”が、『強欲者組織』のインサイダーと同じような振る舞いをしたときに行われるでしょう。
まさに、日本のバブル及びバブル崩壊から現在に至る“懲罰”(刑事的ではなく経済的)がそれです。(自分たちが行ってきた日本の経済破壊を日本の無能のせいにする人たちですから、表現されている理屈は転倒したものですが、かれらは、そんなことはお構いなしで押しつけてきます)
>「人種差別を煽るために100年以上前に偽作された」
人が書いたものや語ったことを“偽作”する考え方には与しません。
もちろん、誰がどういう目的で書いたり語ったものなのかは徹底的に吟味しなければなりませんが、書かれた以上、誰かの意図や考え方が反映されているものです。
指定URLにはなかったのですが、それが「シオンの長老の議定書」であれば、現在も妄動を続けている『強欲者組織』が意図的に作成し流布させてものだと思っています。(作成したのはユダヤ教組織ではないと考えています)
日本でも、「ツガル外三郡誌」や「秀真伝」などが“偽書”とされているようですが、それが江戸期や明治期に書かれたものであったとしても、そこには、書き手にそのような内容を書かせた伝承や価値観があるわけですから、それを素直に評価すればいいと考えています。
それらが“偽書”であれば、「日本書紀」も“偽書”です。
「日本書紀」の記述内容で笑ってしまうのは、近い過去になればなるほど“いい加減”で“自己矛盾”を露呈させていることです。(それは、そういう事情を反映しているものとして役に立つ史料なんですが)
>民族性や、その文化的・社会的土壌はどれほど考慮されいているんでしょうか?
まさに「グローバリズム」です。「グローバリズム」は、『強欲者組織』の都合のいい価値観を、民族性や文化的・社会的土壌を超えて世界に広げることです。
資本制的経済システムとそれを良しとする近代的価値観が、地球上の「文明諸国」を覆っています。もちろん、その価値観にどっぷり浸っているのは統治者・メディア・知識人・経営者などですが、それらが報道・出版・教育などで一般の人たちにも普及させているので、「そんなものなのかなあ」とつい思っている人も多いでしょう。
このような意味で、実験モデルはけっこう妥当性があると考えます。
>その一方で、実験に用いた「金融ゲーム」じみた現行の経済モデル自体に、
>もともと何らかの不完全さを抱えていないのだろうかな?
金で金を稼ぐという金融家的論理は、人々が生きていくというかたちにとって、転倒したものであり害毒です。(これが害毒である説明は「議論・雑談」ボードでおいおい書いていくつもりです)
資本制経済システム(近代共産主義を含む)は、“金で金を稼ぐという金融家的論理”を、商業→工業→農業と徐々に押し広げていったものです。(だからこそ、多くの人が「そんなものなのかなあ」と思ってしまうのです)
現行の経済モデル自体が、「不完全」であり、否応なく破綻するものなのです。
しかし、破綻したからと言っても、自動的に代わるものが出てくるとか、人々が自由になると言うわけではありません。ただ、『強欲者組織』メンバーに富が集中し、それに比例して貧困者が増えるというだけです。
今進んでいる世界規模での変動は、『強欲者組織』が世界を完全制覇しようという狙いで起こされたものです。(そして、経済的には、その最初の標的が日本です)
現行の経済モデルがいかに不完全なもので破綻せざるを得ないものであるかも、「議論・雑談」ボードで少しずつ説明していきたいと思っています。
実験自体は、わかりやすいかたちで現実の経済モデルが内包している「害毒」を示したものとして評価できると思っています。