人間同士が利己的な振る舞いに走らずに、協力していくにはどうすればよいか。スイスのチューリッヒ大学のE・フィール博士とサンガレン大学のS・チッター博士は”ただ乗り”をする人間に対して社会集団の他のメンバーが懲罰を与えることができる場合に、協力関係が維持され得ることを金融ゲームによる実験で示した。研究成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載。
同ゲームでは参加者は自分の持ち分を「共有のつぼ」に預けるか、あるいは自分の持ち分はしまい込み、他のメンバーの共同体意識により生じた利益をかすめ取るかを決めねばならない。
懲罰がない場合には、協力関係はすぐに崩れてしまったが、懲罰がある場合には集団全体の利益が上がったという。
この実験から、懲罰を与える人間は自身の行為から物質的な利益ではなく心理的利益を得ているとしている。米国サンタフェ研究所の経済学者は「ただ乗りする人間を罰する機会が公共心を持つ人々に与えられること」を社会政策に組み込むことがよいとコメント。
[日刊工業新聞1/24]
★「人種差別を煽るために100年以上前に偽作された」と言われ続けてきたhttp://asyura.com/data001.htm">「プロトコール 一(第一章)」の内容や、数値モデリングをも連想させるかの様なこういった「人心の唯物化性悪説」で導かれた結論には、
民族性や、その文化的・社会的土壌はどれほど考慮されいているんでしょうか?
その一方で、実験に用いた「金融ゲーム」じみた現行の経済モデル自体に、
もともと何らかの不完全さを抱えていないのだろうかな?