(回答先: Re: 貴重なご指摘ありがとうございます 投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 12 日 14:33:21)
あしゅらさんの下記のご意見は貴重です。
>日本が現在の様々な苦境を脱するためには、明治維新以降の「近代日本」を全体的に見直す過程(論議)が必要だというのが持論で、そのなかには、あらゆる支配層の“失政”(意図的か無能かを問わず)が含まれるべきだと考えています。
明治維新以降というより日露戦争以降で十分かもしれません。
例えば、日露とWW2では同じ日本の軍隊かよ、と思うくらい規律面でだらしなくなっています。
末端の兵士に対する規律は厳格だったのかもしれませんが、統率する側のキャリアは相当に堕落、勘違いしたものが多かったようです。
これはつまりは日本の指導者層全体がそういった風潮に流されていた、という事を暗示させられます。
乃木将軍はあまり戦争が上手では無かったらしいですが、それでも自分の二人のご子息を自ら前線に送り出し亡くされています。
二〇三高地では多くの兵が死にましたが、将軍は将軍としてできる"けじめ"をつけられたのだと考えます。
各界のリーダーに求められるのは高潔さだと考えます。
"切れ者達"は高潔なリーダーの手足になれば良いのです。
しかし特に大正、昭和は"切れ者"をリーダーにして来ました。
幕末のただの"切れ者"はたいがい殺されています。
殺されないよう知恵をつけた者にはリーダーたる資質が育ったのでしょう。
彼らは概して有能でした。
目的の為にする果敢さが際だっていました。
マスコミで報道される今のキャリアの態度を見ていて情けなくなります。
殺される心配もなく、仲間達が守ってくれる。
そんな安心感に見事なまでに脳をやられています。
きちんと歴史をやり直すような論議は必要です。