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(回答先: Re: おいおいお返事わざわざどうモナー 投稿者 頭慾堕落教祖 日時 2002 年 1 月 18 日 03:34:06)
名医が語る健康と医療のはなし
甲田光雄さん〈甲田医院院長、大阪大学非常勤講師〉
http://www.health-net.co.jp/meii/kouda.html
慢性的過食による「宿便」こそ すべての病気の根源 「少食・生菜食」で健康・長寿
の生活を 病気には厳しい減食療法。月一、二回の一日断食も「一億総半病人」とい
われ、多くの人が難病に悩んでいます。自らの四十五年にわたる断食経験から、「少
食、生菜食療法」で治療されているのが甲田先生です。
自分の肝臓病を断食で完全治癒して
――甲田先生が、断食や少食・生菜食療法をされるようになったのは、何がきっかけ
ですか。
甲田 私は中学以来病弱で、大阪大学医学部三回生の時には肝臓病で阪大病院に入院
しました。ところがいろいろの治療でも治らないのです。そこで「肝臓病には栄養の
あるものをしっかり摂らねば。断食なんかしたら死ぬぞ」という主治医達の猛烈な反
対を押し切って生駒山で十一日間の断食をして完全治癒したのです。この体験から断
食療法には現代科学ではまだ解明されていない「未知の真理」が秘められていること
を知り、以来四十五年間、私自身が断食療法で健康な体をつくってきたのです。現在
食事は一日一食、夕食に玄米の粉と生菜食、朝は四時半に起きて十一時就寝。私自身
が断食、少食療法で健康であるからこそ患者さんを自信を持って治療することができ
るのです。
――実際の少食、断食療法はどのように行なわれるのですか。
甲田 病気などで急を要する場合には厳しい減食療法を行います。「気管支喘息」の
発作の場合を例にとりますと、三・四日間は、朝食抜き、昼・夕は玄米のおもゆ一杯、
梅干一個、それに水酸化マグネシウムなどの緩下剤。次の五日間は、昼・夕は三分ガ
ユ、五分ガユ、そののち二カ月は、朝食は生野菜汁一合、昼・夕は玄米七十五g、豆
腐半丁、ゴマ十g、それに生水と柿茶一〜二リットル。そののち半年は玄米を少しふ
やし一日千三百カロリーに。そのほか胃潰瘍、糖尿病など病気の種類、病状にあわせ
て内容、量、期間が変ります。
健康増進、無病長寿を目標に少食の習慣をつけようとされる場合は、最初からあまり
厳しい少食に挑むのでなく少しずつ減食してストレスのかからない方法ですすむのが
いいでしょう。まず夜食、間食の悪癖を改めます、次に一年ごとに二百カロリーずつ
減らして、現在一日二千五百カロリー摂取しておられる方であれば、五年で千五百カ
ロリーにするというやり方がストレスをほとんど感じないで少食にすすむ方法です。
ビールなら一本、食パンなら一枚と少し、ごはんなら軽く一杯が二百カロリーです。
さらに一日断食も効果があります。一カ月の中で二回くらい、第一土曜と第三土曜と
いうように決めて行なうことによって普段の食べすぎで溜まってしまう宿便を一掃す
ることができます。水とお茶以外は禁止が原則ですが、寒天、スマシ汁、オモユ、果
汁、青汁等は好みによって飲んでもかまいません。注意すべき点は、断食日には水酸
化マグネシウム(ミルマグとして薬局で市販)のような緩下剤を朝晩二十tを一合の
水で薄めたものを飲んで宿便の排泄を助けること、断食の前後に過食しないことです。
宿便は万病の元
――なぜ断食、小食菜食でいろいろな病気が治るのですか。
甲田 病気はいろいろありますが、その根本的な原因は、慢性的過食による『宿便』
と、それに基づく「腸マヒ」及び『腸粘膜のただれ』です。
宿便というのは「胃腸の処理能力を超えて負担をかけ続けた場合に、腸管内に渋滞す
る食物残澄や細菌類などを含めた腸管内容物」です。一般に世間の常識として宿便と
いうものは、腸壁にこびりついた古便で、時には一年、二年あるいは数年にもわたっ
て停滞しているもの、というように考えられています。しかし腸管内には百兆にも及
ぶ細菌微生物が常在しており、それらが分泌する諸酵素によって食物残澄は盛んに腐
敗発酵し、刻々分解されてしまいます。しかも腸の粘膜上皮は新陳代謝が活発で三日
間くらいで脱落し、新しい上皮細胞と入れ替わっていますから腸壁にこびりついてい
るなどということはあり得ないのです。ファイバースコープなどでのぞいても「宿便
がこびりついたような姿を発見できなかった」という方がおられますが当然です。宿
便というのは比較的新しい時期に渋滞した便のことです。高速道路の渋滞と比較する
とよくわかります。ある高速道路が一分間に百台の自動車を走らせることが可能とし
ます。この道路に一分問に百五十台の車が入ってきたら当然渋滞します。しかも次か
ら次へと百五十台やってくれば道路に入った車は身動きがとれなくなります。これが
宿便なのです。この状況を打開するには高速道路なら通行止をし、人間なら断食すれ
ばいいのですが、人間の場合、この通行止・断食をやらないのです。どうしても腸の
処理能力を超えて食べ続けるのです。食べすぎると道路と違って人間の腸は横に膨ら
んだり、長く伸びたりします。腸管が長く伸びると腹腔内で垂れ下がったり曲がりく
ねったりして、それを固定するために、あちらこちらで癒着が起こります。その結果、
腸の変形が次第にひどくなり狭窄やねじれが起り、腸管内のあちらこちらに内容物の
渋滞が起こります。これが宿便です。この宿便が「腐り」「発酵し」「ガスが溜まり」
そして「ガンの原因になる物質」、アレルギー疾患の元となる「アレルゲン」「脳出
血の原因となる物質」が産生されるのです。これらの宿便も腸内微生物によって刻々
分解され、いつまでも停滞することはなく数日も経てばほとんど分解されてしまうの
ですが、その同じ場所にまた新しく過剰食物が次から次へともぐり込んで、結果とし
て常に有害物質を出す宿便をかかえ込んでいるということになるのです。「いつも頭
が重い」「疲れやすい」という誰にでもある症状から、「気管支喘息」、「パーキン
ソン病」、老人性痴果の原因といわれる「無症候性脳梗塞」、「関節リウマチ」、「悪
性脱毛症」等々、腸と全く関係のないと考えられる病気も宿便が原因で、断食によっ
て、宿便を出すことによって治るのです。まさに「宿便は万病の元」なのです。
――具体的に宿便をとってどのように治るのですか。
甲田 私の医院に来られた方の例を紹介しましょう。Tさん(五十歳、主婦)。五年
前の三月に自宅の玄関前で脳血栓で倒れられてすぐ入院。左半身マヒで半年経っても
全く直らず知人の紹介で当院へ。私が診まして「Tさん宿便をとらないとダメじゃな
いか」「先生、私にも宿便が溜まっていますか。私はこの十年来便秘なんかしたこと
がないのです。一日二回便が出て、それもものすごくいい便が出ます。人に見せてや
りたいくらいです。それでも宿便があるというのですか」「私の言うことが信用でき
ないでしょうけれど、一度入院して断食をやってみましょう」ということで入院して
もらって断食をしました。入院して三日目の夜に右下腹部が痛くなってきましたので
「先生、これは虫垂炎(盲腸炎)ではないですか」「いや盲腸炎ではない。これで宿
便が出ます」と言っていますと、翌朝「やはり出ました」と、本人がびっくりするほ
ど大量の黒褐色の便が出たのです。しかもその後一週間毎日。断食で何も食べていな
いのに大量の便が出るのです。このTさんは一週間の断食を三回くり返し、わずか二
カ月足らずの間に別人のように若返り、手足はまだ完全には回復していませんが、歩
く姿、速度は病人とは思えないほどになられました。
アレルギーは腸粘膜の傷を治せば治る
――『腸粘膜のただれ』というのは、どういうことですか。
甲田 健康な腸ではタンパク質はアミノ酸に、デンプンはブドウ糖に分解されて吸収
されますので、食物によるアレルギーは起こりません。ところが腸の粘膜が荒れてい
ますと、タンパクやデンプンの分子がそのまま血液中に出てきて、そのため卵・午乳・
大豆などの特定の食物がアレルゲンとしてアレルギー反応がでるのです。ですからア
レルギー反応を抑えるためには腸粘膜のただれを直すように少食にすればよいのです。
私の医院に来られた患者さんで、米を食べるとアレルギー反応が起こって失神すると
いう若い娘さんが来られました。私は「朝、昼、晩に米を五十グラムずつおかゆにし
て食べなさい、おかずは一切なし」と指示しました。「先生、私は米を食べたら失神
するのですよ。そんなことをしていいのですか」とびっくりされましたが、やってみ
ると何ともないのです。次第に食べる量、おかずをふやして三カ月ですっかり治りま
した。食べると失神するはずの米を食べてなぜ大丈夫だったのか、少食だからお腹の
中で完全に消化されて、デンプンもタンパク質もブドウ糖やアミノ酸に分解され、か
つ腸粘膜の傷も治ったから、アレルギー反応が起こらなかったのです。
ガンにかからない、放射線に強い、長寿の体は少食から
――断食、少食がさまざまの病気を治し、健康にいいというのは医学的にどのように
確かめられているのですか。
甲田 上日から「腹八分目医者いらず」と言われてきましたが、そのことが健康長寿
の秘訣であることを、多くの医学研究者が、主にラットを使った動物実験で証明して
います。
長寿については、東海大学医学部微生物教室講師の田爪生気先生は、腹いっぱい食べ
させたネズミと腹八分で飼育したネズミの寿命をくらべて、腹いっぱいのネズミの寿
命が平均七十四週であるのに対し、腹八分のネズミは百二十二週というデータを出し
ておられます。外国では腹六分という実験などがありますが、さらに大きな差がつい
ています。
ガンについては、秋田大学医学部の小泉昭夫助教授が、遺伝的に放っておけば全部ガ
ンになるという、ガン多発形マウスを用い腹八分の食事と腹五分の食事ではガンので
き方がどう違うかということを実験されています。悪性リンパ腫につきましては腹八
分では二十一カ月経ちますと二十六匹のうち七匹がガンにかかりますが、腹五分では
二十八匹中一匹もガンにかかりません。「乳ガン」については十四カ月経ちますと腹
八分では五十四匹中十二匹がガンになりますが、腹五分では五十匹中一匹もガンにか
からないというデータが出ています。満腹より八分、八分より五分がいいということ
です。
また少食にすれば免疫機能が活発になるために放射能にも強くなるという実験結果も
得られています。ニューヨークのマウントサイナイ医科大学のルドウィック・グロス
教授は、腹いっぱい食べたネズミは放射線照射で百%ガンになるが、腹五分のネズミ
ではオス十五匹中一匹、メス二十九匹中九匹しかガンにかからないという実験結果を
発表しています。
また、放っておけば、「全身性エリトマトーデス」という自己免疫疾患を発症し、平
均十力月しか寿命のないネズミを使った実験によると、カロリーを六〇%にすると寿
命が三倍になるという結果が報告されています。これは九州大学医学部心療内科教授
の久保千奉先生の報告です。
ネズミによる実験ですからそのままヒトに適用はできませんが、少食が動物の長寿、
健康にとって非常に大きな要因であることは確かです。
――断食療法にさらに生菜食療法で効果をあげておられるということですが……。甲
田 少食の生活をさらにすすめて、朝食抜きで一日千三百カロリー、さらに一日一食
の千カロリー、さらに六百カロリーという超少食で仙人のような食事で非常に元気な
方がおられます。このような少食では何を食べるかということが重要な問題で、研究
の結果、ニンジン等の根葉、キャベツ等の葉菜による生莱食がもっとも効果的である
ことがわかりました。生菜食による少食療法ではC型肝炎が何もしないで治ります。
その理由は、普通五千から八千、肝炎では三千、ガンやエイズでは千くらいになるイ
ンターフェロンが、生菜食では一万から二万という数になることが京都の「パスツー
ル研究所」の検査でわかりました。最近「インターフェロン療法」といって非常に高
価でかつ三十%の人にしか効果のない治療が行なわれていますが、少食生菜食療法で
は自分の体でインターフェロンを産生して治していくのです。
少食、生菜食の生活にこそ人類の未来がある
――少食療法、生菜食療法がこれほど効果があるにもかかわらず、一般の医療には十
分とり入れられていないのは意外ですが……。甲田 今の日本の医療システムでは、
この療法では病医院経営が成り立たないからです。薬を出し注射をし、検査をしては
じめて医療費の請求ができるのが日本の保健医療システムです。先日も京都の大きな
病院からこの療法をとり入れたいと来られて、「すばらしい」と納得されましたが、
この療法では普通の治療の四分の一しか収入がないということであきらめて帰られま
した。
――しかし、こういう療法がもっと普及しないと日本の国民にとって大きなマイナス
では……。甲田 少食、生菜食というのは、単に医療の問題、日本の問題だけではあ
りません。人類が地球上に出現して四百万年になりますが、その間人類は、人類以外
の生命はどうなってもいいという「人類独尊」の思想で、人類に都合のいい生き物は
飼いならして利用し、都合の悪い生き物は皆殺しにしてきたのです。しかし、本来地
球上に存在するすべての生命はそれぞれが役割を持ってバランスをとりつつ共存共栄
することによって個々の生命も栄えるはずです。その本来のあり方に背いて人類が独
りよがりな生き方をしてきたからこそ現代の深刻な環境破壊、一億総半病人と言われ
る状況が生まれてきたと考えられます。少食と生菜食ですべての難病が治り、それだ
けで健康と長寿の生活を送ることができるという事実は、未来の人類が地球上のすべ
ての生命と共存共栄しつつ、より人間らしい生活を送ることができるということを示
しているのではないでしょうか。
――ありがとうございました。
http://www.health-net.co.jp/meii/kouda.html