投稿者 考える葦へ 日時 2001 年 12 月 07 日 20:42:42:
(回答先: Re: 「サンタクロース」 太田 光(爆笑問題) 投稿者 ぼやき先生、舌好調 日時 2001 年 12 月 07 日 18:52:22)
閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 文春文庫 \583
日本人を改造した戦後処理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これらに反響しているのが、第二章で指摘した、「全世界的一な対日情報封鎖(a universal communication blockade)」を実現しようという、合衆国検閲局長官バイロン・プライス(元AP通信社編集局長)の命題であることはいうまでもない。
まず日本を、「実効ある検閲の網の目」によって包囲し、その言語空間を外部の世界から完全に遮断する。しかるのちに「広汎」な検閲「攻勢」によって、この閉ざれた言語空間を占領権力の意のままに造り変える。
人種としての日本人に対しては、合衆国政府は、はるかに小規模なかたちでとはいえ、強制収容所内に隔離された太平洋沿岸在住の日系人に対して、同じことをすでに実施しつつあった。だが、「基本計画」は、これとは比較にならぬほど大規模なかたちで、同じ情報遮断と言語空問の改造を、国民としての日本人に対して実行しようというのであ。
昭和十八年(一九四三)六月には、さすがのプライスにも「不可能」と思われたこの破天荒な事業が、昭和二十年(一九四五年)四月には、実現可能なものと成りつつあった。実現可能であるばかりか、それは太平洋陸軍総司令官部の手で、遅くとも半年以内には実施段階に移されようとしていた。
説明1
言論の「自由と檢閲」
反日の原点 占領下の日本のマスコミ
グーグルサーチ