投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 30 日 18:48:56:
今朝NHK衛星第1で放送された「ABCニュース」によると、ブッシュ大統領は、「連邦検察官会議」後の記者会見で、議会上院公聴会で激しい論議の的となっている“軍事法廷”問題について、「法律的条件を満たすことより、現在の戦争目的を確実に遂行することのほうが優先されるべき」で、「軍事法廷で裁かれる対象は大統領である自分自身が決める」と、その正当性を主張した。
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これまで、アシュクロフト司法長官などは、非公表で長期にわたる身柄拘束者の存在についてその違法性を問われると、法のぎりぎりのところで行っていると答えていた。
今回のブッシュ大統領の発言は、“法律的条件を満たすことより”と、その違法性を承知で、自分の行為(軍事法廷設置に関する大統領令に署名)を正当なものとして公言したものである。
この発言は、「法律的条件を満たしていないが、国家を違憲状態にしようとしている大統領を逮捕する方が優先されるべき」であるとか、「違法であっても、あるべき合衆国を破壊しようとしているブッシュを抹殺する方が国家にとって重要である」という人たちが出てくることを容認したに等しいものである。(誘導!お誘い!)
“陰謀説”を唱える人たちが「恐れている国家」が、世界最強の国家アメリカでいよいよその姿を見せようとしている。
これまでは、見せかけ建前だけは、憲法と法を遵守し民主主義と自由を尊重するという言動をしてきたアメリカ合衆国の支配者が、露骨に専制政治を宣言したのである。
それにしても、ABCさん、こんなことをサラッと報じるなよな。あれじゃ、感受性が鈍い人は、どんなたいへんなことを大統領が言っているのかわからないじゃないか。あんたも、お仲間?
世界最先端の科学技術を誇るアメリカのダレか、本当にアホに効く薬か、アホが見たらお亡くなりになるような封筒でもつくってくれよ。
アメリカの専制政治と言えば“パールハーバー”のルーズベルト大統領だが、彼だって、“法律的条件を満たさなくてもいい”とは公言しなかった。「物価と賃金の統制」という“共産主義”政策を短期とはいえ導入したニクソン大統領だって...
いやはや、9.11事件を契機にして、とてつもない世界史的変動が進み始めてしまった。
それにしても不思議なのは、★阿修羅♪など一部の世界を往来している人以外、危機感を抱いていないように見えるってことだ。
最近、道を歩いていたり、電車に乗っているとき、自分を含め、ここにいる多くの人は今後どうなっちまうんだろう、そして、TVを見たり、FMを聞いているとき、この現実の危機とはまったく別の楽しげな仮想現実が出来上がっていることを再確認して愕然としてしまう。
みなさーん、目を覚ましていますかーー?メガネは拭いていますかー?
無理かもね、小泉改革を80%前後の人が支持しているみたいだし...
おーい、貧民たち、起きるんだ!なきに等しい身ぐるみまで剥がされるぞ!あんただけじゃなく、一族郎党みんな!
これが杞憂で終わってくれれば...私がただ感じやすくて興奮しやすい体質を持っているせいなんでしょうか?この頃、立て続けに起きるとんでもない現実に、それがわからなくなってしまう...